研究課題/領域番号 |
04660196
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
青木 一郎 (1993) 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (40114350)
石井 丈夫 (1992) 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80013564)
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研究分担者 |
稲垣 正 東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (00151572)
小松 輝久 東京大学, 海洋研究所, 助手 (60215390)
青木 一郎 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (40114350)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 散乱モデル / 動物プランクトン / 音響計測 / バイオマス / サイズ組成 |
研究概要 |
1.Kristensenモデルを導入し、散乱層を構成する生物のサイズ推定方法を検討した。本研究では限られた4周波数でのサイズ推定方法として、散乱層構成生物のサイズ分布が、あるサイズで支配的になると仮定した支配的サイズを推定する「最小自乗推定法」および「序列適合法」を考えた。この方法では生物個々の音響特性には言及せず、形態的には球体モデルとした等価半径を導入し、内的音響特性も一定値として扱い、支配的サイズの推定を行った。 2.支配的サイズ推定結果と採集生物分別結果との関係は、推定結果に比し採集生物は小型傾向にあったが、大型、小型、および中間型とした傾向とよく一致した。サイズ推定に関しては、現段階では詳細な精度は望めないが、構成種が単純な海域では有効であると考える。また、本機器と類似の計量式魚探は多く普及しているので適用範囲は広いと思われる。 3.生物量推定に関しては、支配的サイズ推定からえた結果をもとに、実測した体積散乱強度の補正値を求めた。この補正体積散乱強度と対数生物量との関係を求めた結果、4周波数とも共通した1次式で示すことができた。理論的には両者は同値であるが定数項の存在が示された。この定数項は採集した生物量の取り扱い、モデルに与えたパラメータ値の影響によると考えられ、更に生物採集時のネットアボイダンスによる実際に存在する生物量との差が考えられる。この点については今後の課題である。
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