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麻痺性貝毒原因渦鞭毛藻発生域の広域化防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04660198
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

福代 康夫  東京大学, 農学部, 助教授 (10165318)

研究分担者 井上 博明  東京大学, 農学部, 助手 (40223268)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード麻痺性貝毒 / 渦鞭毛藻 / 有毒渦鞭毛藻 / シスト / Alexandrium
研究概要

岩手県大船渡湾と越喜来湾において筏からロープで垂下養殖されているホタテガイとカキ、和歌山県田辺湾において同様に垂下養殖されているカキをそれぞれ採集し、シスト定量分析の材料とした。貝類採集後直ちにホタテガイでは1個体毎、カキでは数個体の集塊毎に容器に入れ、大形付着動物を除きながら、貝類表面を海水で洗浄して、付着泥を剥ぎ取って集めた。同時に、海底の底泥を柱状に採集し、海底表面のシストを定量した。また、材料とした貝類の垂下時より採集時迄の現状海域の麻痺性貝毒原因プランクトンの発生状況についても、岩手県、和歌山県の水産試験場の調査データを参考に調べた。
大船渡湾においては、1992年は4〜5月にAlexandrium tamarenseが発生したが、出現量ばごく少なく、貝を採集した6月には既に消減していた。ただ、海底表面には約300cysts/cm^3のシストが堆積しており、貝類表面にも同様にシストが堆積しているものと予想された。しかし、水面から1.7、3.5、6.7、7.0mの位置に垂下してあったカキ集塊から集められた付着泥それぞれ約40、60、60、80cm^3、水面から12.0mの位置に垂下してあったホタテガイの付着泥数cm^3の中には、A.tamarenseのシストは全く発見できなかった。越喜来湾では貝類採集域に1992年は有毒渦鞭毛藻の発生が見られず、水面下1.0、10.0、15.0mのカキ集塊、10.0、12.0、14.0mのホテタガイともに付着シストは認められなかった。田辺湾ではA.catenellaが1991年から続いて発生しており、4月には最高値の31,000cells/lに達し、貝採集時の6月でも少量の細胞が認められた。しかし、海外表面および水表下0.4、1.5、2.5mにあったカキ集塊の表面にはシストが全く検出されなかった。これらの結果から、貝毒種発生量の少ない時には養殖筏の移動や養殖貝類の移植による有毒種の移動の可能性は低いと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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