研究課題/領域番号 |
04660201
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
丸山 俊朗 東京水産大学, 水産学部・海洋生産学科, 助教授 (70041895)
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研究分担者 |
能登谷 正造 東京水産大学, 水産学部・資源育成学科, 助教授 (80208371)
橋本 伸哉 東京水産大学, 水産学部・海洋生産学科, 助手 (10228413)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ノリ(海苔) / 殻胞子 / 有機スズ / 影響濃度 / 船底塗料 / 着生 / 初期細胞分裂 / 発芽 |
研究概要 |
本年度の研究目標は、実験方法を改良しつつ、ノリ、ワカメおよびアオノリの初期発生段階における有機スズの影響濃度を明らかにすることであった。毒性試験の基本問題として有機スズの設定濃度でなく、正しい暴露濃度を測定し、有機スズの容器および生物体への吸着量を明らかにする必要があった。真の暴露濃度を明らかにするため3種類の実験的研究を行った。(1)有機スズの分析法の改善:(1-1)海水からのTBTの抽出の改善 振盪培養抽出法では10mlの海水試料に20mlのヘキサンが必要であったが、攪拌抽出法ではヘキサン所要量が4mlに減少し、濃縮操作によるロスが減少し、前処理時間が短縮された。(1-2)GC-FPDにおけるTBT分析法の改善 カラムに試料を注入する方法をクールオン法からスプリットレス法に変更することによって、測定値が安定し、検出限界が100μg/1から10μg/1に低下した。(2)TBTの基物のノリ殻胞子への吸着:(2-1)TBT濃度の培養用ガラス容器への吸着TBTの培養用シャーレへの吸着による減少率は8〜32%であった。(2-2)TBTの殻胞子への吸着TBTの殻胞子への吸着によるTBT濃度の減少率は18〜24%であった。(3)影響濃度 殻胞子の基物への着生に及ぼす96時間最小、50%、および100%影響濃度はそれぞれ<4、10および26μg/1であった。また、ノリ発芽体の生長(初期細胞分裂)に及ぼす96時間暴露における最小濃度は0.6〜0.8μg/1であった。 ワカメとアオノリについては引き続き研究を継続する予定である。
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