研究課題/領域番号 |
04660243
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
桜田 純司 (桜田 純計) 北海道大学, 農学部, 講師 (80001460)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 降雨量 / 降雨強度 / 流出形態 / タンクモデル / 土壌 |
研究概要 |
北海道の降雨〜流出形態の分類の研究により、以下の結果を得た。 1.石狩川水系流域から幾つかの流域を選定し、タンクモデルを用いて流出解析を行うと、総降雨量が多い方がタンクモデル一段目下の流出孔係数は大きくなり、火山灰性土、埴壌土、粘性土の順に大きくなっている。泥炭土は他の土壌とは異なる傾向を示した。 2.重回帰分析によって降雨特性を表わす因子について、降雨継続時間、総降雨量、降雨時間内平均降雨強度、降雨時間内最大降雨強度を説明変数としてとし、タンクモデルの各定数を検討すると、どの地区も1段目タンクの下の流出孔定数および4段目タンクの流出孔定数が強く降雨特性の影響を受けており、特に、降雨が浸透しやすい火山性土壌のものは、全体的に流出孔定数における寄与率が高くなる。さらに、最も影響を与える因子は土壌で異なり、火山性土は総降雨量が、粘質土には最大降雨強度が最も強い因子となっている。 3.蹄耕法による放牧地と林内放牧地の流出形態の分類を検討すると、放牧地の土壌はは林地に比べて、表層部の間隙率と透水係数が小さく、また浸入能が小さい。 4.流出特性は放牧地は林地に比べて、流出量が多く、流出率が小さい。また、放牧地は林地に比べて蒸発散量が少ないと考える。放牧地の比ピーク流量は林地に比べて2倍以上の値を示す。 5.放牧地流域のピーク流出率はそれが最も大きい中後山型降雨において0.4〜0.6に達し、林地流域の2倍以上であった。
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