研究課題/領域番号 |
04660272
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業気象・生物環境制御学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
鹿野 快男 東京農工大学, 工学部, 教授 (70015105)
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研究分担者 |
清水 卓夫 東京農工大学, 工学部, 助手 (90015040)
堀米 孝 東京農工大学, 工学部, 教授 (10181538)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 電位計測 / FET / エレクトロメータ / 植物電位 / 新鮮度計測 / 植物計測 |
研究概要 |
実施されている青果物の評価方法は肉眼、手触りによる観察等であるが、客観性に乏しく、又非破壊による追跡調査、全数検査が不可能である。 本研究は青果物の生体電位を通して非破壊・非接触による品質評価を行なうことを目的として行われた。生体電位を測定するための計測用増幅器として新しい方式による高感度変調型直流増幅器の開発を行い、植物表面電位の測定に成功し、以下の結果を得た。 1.MOSFETの基板電極を変調波入力端子として用いることにより機械的構造を必要とせず高入力インピーダンスを保持できる新方式の変調型直流増幅器を完成させた。 2.回路構成を差動構成とすることにより±700mVの入力範囲において良好な直線性が得られた。 3.高入力インピーダンスを確保し高感度としたたことにより間接接触の測定を可能とし、直接接触の際必要となる電極上の諸問題から解放された。 ただし、測定対象への接触状況によって入力の結合容量が変化するため、測定時に較正が必要であるという電極の構造上の問題が残る。 4.電極に工夫を凝らし、植物表面電位を測定できるようにした。 5.胡瓜の表面電位分布の測定を行い、果実の鮮度の劣化と表面電位との間に相関性があるという情報を得た。 6.本年度は、さらに高感度変調型直流増幅器の改良を行い、安定化を計った。 7.測定対象の形状による影響を受けずに非接触型測定を可能とするさらに良い電極の試作・開発を試みた。 8.トマトの果実部の静的表面電位を測定した。
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