研究課題/領域番号 |
04660298
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 九州東海大学 |
研究代表者 |
芝田 猛 九州東海大学, 農学部, 教授 (30140958)
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研究分担者 |
阿部 恒夫 九州東海大学, 農学部, 教授 (00184218)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | リンケージ / アルブミン-Gcリンケージ / ウズラ / Gc多型 / PI多型 / アルブミン-GCリンケージ / リンケージ(連鎖) / 血清アルブミン / Gc蛋白 / 電気泳動法 / 多型 / 遺伝子 / 組換え価 / アイソザイム / タンパク質多型 |
研究概要 |
ウズラについて血液タンパク質・酵素の遺伝的多型を示す座位について遺伝的リンケージを調べた。また、これに用いる新たな標識遺伝子を開発した。 1)ビタミンD結合タンパク質(GC)をポリアクリルアミドゲル等電点電気泳動法(pH3-10)により分離し、ウエスタンブロテイング法により検出したところ、3つの表現型が検出され、これらは2つの共優性対立遺伝子Gc^AおよびGc^Bにより支配されていることを明らかにした。 2)プロテアーゼインヒビター(PI)を10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(pH8.6)により検出したところ8つの表現型が検出され、これらは共優性対立遺伝子Pi^A,Pi^BおよびPi^Cにより支配されていることを明らかにした。 3)グルコースフオフェイト イソメラーゼ(GPI)、6-フオスフオグルコネイト デハイドロゲナーゼ(PGD)およびエステラーゼD(Es-D)の遺伝的多型をアガロースゲル電気泳動法により同時に検出する方法を開発した。 4)アルブミン(ALB)、プレアルブミン(Pre-ALB),GC、PI、GPI、PGDおよびEs-Dの計7つの座位について、二重ヘテロおよび二重ホモの個体を作出し、戻し交配を行うことでリンケージ関係を調べた。その結果、AlbとGc座位間に近接したリンケージのあることを明らかにした。推定される組換え価は、0.014±0.006(P<0.001)であった。この他の座位間にリンケージを示す値は得られなかった。 これらの結果から、新たに2つの標識遺伝子を開発することができた。また、Alb-Gcリンケージは、ヒトをはじめ数種のほ乳類でも報告されており、組換え価は、本研究で得られた結果と近似していた。従って、本研究の結果は、このリンケージ関係が、鳥類とほ乳類が分化した3億年前から保存されていると推定したJuneja et al.の仮説を支持するものである。
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