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単クローン抗体を用いた牛毛ケラチン可溶化生成物の特性解析

研究課題

研究課題/領域番号 04660302
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産化学
研究機関東京農工大学

研究代表者

上原 孝吉  東京農工大学, 農学部, 教授 (10014953)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード家畜毛 / ケラチン / トリコサイト / 皮膚 / サイトケラチン / 単クローン抗体
研究概要

牛毛ケラチン可溶化生成物を抗原として作製した単クローン抗体(MA617)の免疫化学的特性について詳細に検討を加えた。
まず、本抗体の各種動物毛に対する反応性の差異を等電点電気泳動1SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動とイムノブロットの組み合せにより解析した。その結果、本抗体の認識するトリコサイト由来サイトケラチンのサブユニットは、酸性/タイプIケラチンファミリーに属していたが、その認識サブユニットの種類、数において動物種による差異が認められた。特に、ラットについては酸性/タイプIケラチンファミリーHa1からHa4のうち、Ha1とHa4のみに特異的に反応し、Ha2とHa3には反応しなかった。このことから、本抗体の認識するエピトープは、mRNAのオルターネイティブ・スプライシングの結果、Ha1及びHa4サブユニット上に保存されたと理解された。
次いで、各動物から採取した皮膚組織のメタカルン固定/パラフィン切片について、本抗体を用いた免疫組織化学的解析を行ったところ、生化学的検索結果と同様に動物種による差異が認められた。すなわち、本抗体の認識するエピトープの毛髄質、毛皮質、毛小皮、内根鞘及び外根鞘における分布に動物種差を認めた。さらに、ラット同胎齢の皮膚組織を用いて本抗体の認識するトリコサイト由来サイトケラチンの発現を解析したところ、背部皮膚では胎齢18日、ヒゲでは胎齢17日よりその発現が確認され、その発現は毛包の形成に同調して観察された。
以上の結果より、本抗体の免疫化学的特性がより詳細に明らかになり、この結果をふまえて、今後、牛毛ケラチン可溶化生成物の免疫化学的解析を進め、その高度利用の道を探る予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上原 孝吉: "Ha1 and Ha4-Trichocytic Cytokeratin Subunits Expression during Hair Development in Rat Enbryonal Skin" Animal Science and Technology. 64. 107-114 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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