研究課題/領域番号 |
04660311
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産化学
|
研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
阿部 又信 麻布大学, 獣医学部, 教授 (00120949)
|
研究分担者 |
入来 常徳 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (60151693)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 子牛 / 制限アミノ酸 / トウモロコシ / 大豆粕 / 窒素出納 / 食道溝 / リジン / メチオニン / ルーメンバイパス蛋白質 / ルーメンバイパスアミノ酸 / ルーメン内非分解性蛋白質 / ルーメン内分解性蛋白質 |
研究概要 |
6週齢離乳後3ヵ月齢末満の子牛はルーメン内微生物態蛋白質(MP)合成量が少ないため、制限アミノ酸の検出に適する。そこで、先ずこの時期のホルスタイン種雄子牛にトウモロコシ(C)75.6%,大豆粕(SBM)12.6%から成る飼料を給与した場合の制限アミノ酸を検索した結果、Lys+Metの食道溝経由投与はN出納を有意に改善したが(実験1、2)、Lysの単独投与は無効で(実験3,4)、Metの単独投与は有効であった(実験5)。その結果、MP合成量が少ない場合に(C+SBM)飼料を給与するとMetが第一制限アミノ酸になることが証明された。同時期の子牛にほぼ同CP水準の(C+コーングルテンミール(CGM))飼料を給与した場合はLysが第一制限になったことに照らして、給与飼料の影響が示唆された。 次にMP合成量が増加する3〜6ヵ月齢の子牛については制限アミノ酸が検出されるための条件について検討した(実験6-8)。その結果、体重130-175kgの子牛では(C+SBM)飼料でもCP摂取日量が2.8g/kg以下ではMP合成が著しく低下することが示唆された。合わせて、CP摂取日量を3.7から2.8g/kgに低下させても再循環Nが増加するためにMP合成量はあまり減少しないことも示唆された。そこで、3ヵ月齢以上の子牛にC82.8%,SBM5.4%を含む(C+SBM)飼料をCP摂取日量2.7g/kgの条件で給与し、食道溝経由でLys+Met(実験9),またはLys単独(実験10)を投与したが、いずれもN出納を改善しなかった。以上の結果は、3ヵ月齢以上の子牛に(C+CGM)飼料をCP摂取日量2.8g/kgの条件で給与すると、3ヵ月齢末満と同様にLysが制限になったのと対照的であった。(C+SBM)飼料の場合、3ヵ月齢以上では制限アミノ酸が検出されにくくなる原因として、(1)CとSBMはアミノ酸組成が相補的であることに加え、(2)元来ルーメン内で分解されにくいCGMとは異なり、SBMの分解性は3ヵ月齢末満と以上とで大きく異なる可能性などが考えられた。
|