研究課題/領域番号 |
04660327
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
望月 雅美 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90157834)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | カリキウイルス / 下痢 / イヌ / ネコ / SRSV / ネコカリキウイルス |
研究概要 |
1.前年度にひき続き、獣医病院からの臨床検体を細胞培養法にてウイルス検索を試みたが、新たなウイルス株の収集はならなかった。 2.マウスとモルモットで分離株No.48に対する高度免疫血清を作製し、ウイルス検出用ELISA法を開発し、基礎条件を設定後、野外イヌ下痢症例に応用を試みた。226例を検査したところ、34.2%をO.D.値が陽性(〜0.115)を示したが、細胞培養法によるウイルス再分離では陰性であった。 3.このELISAを用いてネコカリシウイルス株との抗原性交差性を検討したところ、検査したネコカリシウイルス株はいずれも反応せず、イヌ分離株No.48とは抗原的関連性がないものと推察された。 4.マウスを用いてウイルスに対するモノクローナル抗体作製を試みたところ、現在3クローンを得ているが、いずれも中和活性を有していなかった。さらに、作製進行中である。 5.健康な子犬2頭を用いて病原性の再検討を試みたが、野外発症例の様な病状は再現できなかった。一頭の糞便中に僅かにウイルスが排泄されていることが確認された。 6.ネコカリシウイルスとの比較、ならびにウイルス株の病原性相違のメカニズムを明らかにするために、現在、カプシド遺伝子のクローニングと遺伝子配列の決定を行っている。
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