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炎症性サイトカインによる神経成長因子の産生調節機構

研究課題

研究課題/領域番号 04660334
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

松田 浩珍  大阪府立大学, 農学部, 助手 (80145820)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード炎症性サイトカイン / 神経成長因子 / 線維芽細胞 / 免疫・炎症反応 / サイトカインネットワーク / マウスモデル / 炎症反応メディエーター / マスト細胞
研究概要

炎症性サイトカインおよびメディエーターの内、特に末梢構成細胞の一種である線維芽細胞上にそのレセプターが存在するものをいくつか選択し、in vitroおよびin vivoにおける神経成長因子の産生に及ぼす影響を調べ、炎症・免疫反応における神経成長因子の意義を明らかにすることを目的に実験を実施し、以下の成績を得た。
1.インターロイキン1、上皮成長因子、インターフェロンγおよびヒスタミンは、マウス胎児由来3T3線維芽細胞からの神経成長因子の産生を高めることを明らかにした。特に、その効果はインターフェロンγにおいて顕著にみられ、5u/mlの添加によって6日間の培養上清中の神経成長因子濃度は約4倍となった。これに対し、腫瘍壊死因子添加群では、有意に神経成長因子濃度が減少した。3T3細胞の生存率および細胞数に変化がみられなかったことから、腫瘍壊死因子は神経成長因子の産生を低下させる活性を有するものと結論付けることができる。
2.マウス皮膚創傷モデルを用いて、創傷治癒過程に生じた線維芽細胞および再生上皮細胞に、神経成長因子の局在とそのmRNAの発現が確認された。現在、炎症性サイトカイン注入による神経成長因子の産生と創傷治癒状態との相関性を明らかにしつつある。
本研究結果は、炎症性サイトカインによって神経成長因子の産生がコントロールされている可能性を強く示唆するものであるが、特筆すべきは、腫瘍壊死因子の神経成長因子産生抑制作用で、ダウンレギュレーションメカニズム解明の重要な手掛かりとなるかもしれない。従って、神経成長因子の生理活性の解明と併せて、この抑制メカニズムを今後調べていきたい。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.KITAMURA: "Development of mast iells and basophils:Processes and regulation mechanisms." The American Journal of the Medical Sciences. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.JIPPO-KANEMOTO: "BALB/3T3 fibroblast conditioned medium attracts cultured mast cells derived from W/W^u but not from mi/mi mutaut mice,both of which are deficient in most cells." Blood. 180. 1933-1939 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 松田 浩珍: "神経成長因子(NGF)とマスト細胞" 臨床免疫. 24. 14-21 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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