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アフリカツメガエル予定外胚葉における周質誘導の伝達速度

研究課題

研究課題/領域番号 04670023
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般
研究機関琉球大学

研究代表者

栗原 一茂  琉球大学, 医学部, 助教授 (80117415)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードXenopus / neural tissue / homoiogenetic induction / cell-cell interaction / monoclonal antibody
研究概要

ツメガエル胚神経組織の特異的マーカーを検索・作製する事が本研究の第一の目的であった。マーカーとして市販の抗ニューロフィラメント・抗MBP・抗FGAPを用い免疫組織化学を行った。これらの抗体はその抗原の発現時期が遅い事、組織の一部としか反応せず全体的でない事等本研究遂行に不適切であった。
有効なマーカーを得るため抗原としてツメガエル胚(st.48)の脳と脊髄をBalb/cに脾内注入した。 その後3回腹腔内に追加免疫を行い最終免疫3日後、ポリエチレングリコールを用いた通常の方法で脾リンパ球とミエローマを細胞融合させ、96ウェルのプレート2枚でHAT選択を行った。 その結果、全てのウェルにコロニーを認め、ELISA法によりそのうち26ウェルが陽性である事を確認した。免疫組織化学よりそのうち一つのウェルが興味深い抗体を産生していた。この抗体の特性は(1)カルノア固定後通常のパラフィン切片法でも胚の神経組織(CNS+PNS)の特異的マーカーとなり得る。(2)初期神経胚の神経域で発現している抗原と反応する。確認できている段階では神経管はもちろん神経板も陽性である。(3)ほぼ神経組織全体と反応する。以上の様にこの抗体は従来のものより有利な点を持っており、今後の誘導刺激の伝達速度の実測は非常に容易になったと考えられる。反面困難な点もあって、この抗体を産生するハイブリドーマはかなり不安定でクローニング中に抗体産生をやめる場合があり、完全に確立された状態ではない。現時点で4回クローニングを行っている。クローニングを繰り返すにつれ陰性になるクローンの比率は小さくなって来ており確実に安定化の傾向にあるが、生じるクローンの全てが陽性になる必要がある。この様に現在ハイブリドーマの確立を行っている状況である。補助金はハイブリドーマ作製・免疫組織化学・ELISA・抗体の購入に使用された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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