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単一の吸息性ニューロンが呼息と吸息の両ニューロンを抑制するか否かを検証する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670088
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経・筋肉生理学
研究機関(財)東京都神経科学総合研究所

研究代表者

江連 和久  東京都神経科学総合研究所, 病態神経生理部門, 副参事研究員 (20132904)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード呼吸 / 延髓 / 抑制 / 漸減型発火 / 逆行性電気刺激
研究概要

漸減型吸息性ニューロンは呼息相から吸息相への切り替わり時に発火し、呼息性ニューロンを抑制することにより相の切り替わりを引き起こしている。その漸減型吸息性ニューロンは漸増型の吸息性ニューロンをも抑制し、吸息のパターンを整形する役割を担っていることを見いだした。単一の漸減型吸息性ニューロンが呼息性ニューロンと吸息性ニューロンとを同時に抑制しているのかどうかということを、ネンブタール麻酔ネコを用いて調べた。
腹側呼吸群の吻側とベッツィンガー複合体を中心とする領域より漸減型吸息性ニューロンをガラス微小電極で細胞外記録し、延髓内への軸索投射を逆行性微少電流刺激法を用いて調べた。吸息性ニューロンが密に存在する背側呼吸群と腹側呼吸群の領域と呼息性ニューロンが密に存在するベッツィンガー複合体と閂より尾側の腹側呼吸群の領域に、単一のニューロンが広範囲に軸索を送っていることが判明した。
延髓内への軸索投射を確認した漸減型吸息性ニューロンより細胞外記録を行ない、同時に投射領域の呼吸ニューロンから細胞内記録を行なった。漸減型吸息性ニューロンのスパイクでトリガーし、同時に細胞内記録されたニューロンの膜電位を加算平均(スパイクトリガーによる加算平均法)することによりニューロン間の結合の有無・性質を調べた。これまで17個の漸減型吸息性ニューロンから、17個の吸息性ニューロンと14個の呼息性ニューロンに単シナプス性の抑制結合が示された。しかし単一の漸減型吸息性ニューロンで吸息性と呼息性の両ニューロンへの結合をテスト出来た5例では、吸息と呼息の両ニューロンを同時に抑制にしている証拠は得られなかった。さらに例数を増やす必要があるが、同じ発火パターンを示し同じ領域存在する漸減型吸息性ニューロンが機能分化している可能性もある。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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