研究課題/領域番号 |
04670133
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
和田 明彦 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (30131949)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | Na channels / Down‐regulation / ^3H‐Saxitoxin / ^<22>Na influx / Diacylglycerol / Protein Kinase C / Phorbol esters / Veratridine |
研究概要 |
A.電位依存性Naチャンネルのdensityが、神経細胞の興奮性を支配することが知られている。今回、培養ウシ副腎髄質細胞を用いて、Naチャンネルの変動とその機序について検討した。 1)ベラトリジン(Naチャンネル、アクチベーター)で細胞を前処置すると、その濃度・時間に依存して、ベラトリジンによる細胞内への^<22>Na流入は減少した。^<22>Na流入に対するベラトリジンのEC_<50>、テトロドトキシンのIC_<50>は、処理細胞と対照細胞との間に有意差はなかった。 2)ベラトリジン処理細胞では、Naチャンネルへの^3H-サキシトキシン(STX)結合のBmaxが低下した(Kdは不変)。 3)ベラトリジン処理細胞では、ジアシルグリセロール(DAG)が増加し、プロテイン・カイネースC(PKG)の膜へのtranslocationが促進された。これらの効果は、Ca除去液中では認められなかった。 4)PKCのアクチベーターphorbol 12‐myristate 13‐acetate(PMA)で細胞を刺激すると、測度依存的に^3H‐STX結合のBmaxが低下した(Kdは不変)。生物活性のない4α‐PMAは作用を示さなかった。 以上、Naチャンネルを介するNa流入に伴っておこる脱分極により、電位依存性Caチャンネルが開口し、その結果、細胞内にCaが流入し、DAG産生、PKCの膜へのtranslocationが促進されること、さらに、PKC活性化がNaチャンネルのdown‐regulationに関与していることを示唆した。 B.Naチャンネルには、薬理学的に異なる数多くのサブタイプの存在することが、近年報告されている。ブレベトキシンなどのトキシンによる^<22>Na流入に、アロステリックな調節機構の存在することを報告した。
|