研究課題/領域番号 |
04670135
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
石川 和信 (1993) 山形大学, 医学部, 助手 (80222959)
斧 秀勇 (1992) 山形大学, 医学部, 助教授 (40160915)
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研究分担者 |
斧 秀勇 山形大学, 医学部, 助教授 (40160915)
吉田 匡 山形大学, 医学部, 教授 (10004673)
石川 和信 山形大学, 医学部, 助手 (80222959)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 蛋白質輸送 / 輸送装置 / 再輸送 / バイパス輸送 / ポリン / ミトコンドリア蛋白質前駆体 / コンタクトサイト / 膜透過装置 / 膜間腔蛋白質 |
研究概要 |
穏やかなトリプシン処理をしたラット肝臓ミトコンドリアを用いて、無細胞蛋白質翻訳系で作られた外膜蛋白質ポリンの輸送定着機構を検討した。その結果、この場合にもいわゆるバイパス輸送が存在すること、バイパス輸送の際もコンタクトサイトに存在する輸送装置を介すること、などが知られた。本輸送装置の一構成員である29kDa蛋白質の抗体は我々の以前の研究でマトリックスや膜間腔蛋白質の定着を阻害したが、それらの場合と同様にポリンの輸送定着をも阻害した。従って、上記輸送装置はミトコンドリアの四つの区画の蛋白質輸送にかかわっているものと考えられる。 ミトコンドリアの膜間腔蛋白質前駆体のプレ配列は比較的長く、その中に二つのシグナルが存在する。第一のシグナルはマトリックスへの輸入シグナルと同様の特徴を持つが、第二のシグナルは真核及び原核細胞の細胞外分泌蛋白質と共通の特徴を有する。これらの事実から膜間腔蛋白質は第一シグナルにより一度マトリックス内に入り、次いで第二シグナルによってマトリックス側から内膜を透過し膜間腔へ定着するという説が有力である。この説に従えば内膜には第二のシグナルを認識し、輸送する装置が存在するはずである。そこで我々は第二のシグナルの特徴を持つ蛋白質としてラットプレプロアルブミンを選び、内膜小胞とその逆転小胞を用いてこの可能性を検討した。その結果、プレプロアルブミンは内膜から膜間腔へのみ一方的に輸送されること、この輸送には内膜ポテンシャルを必要としないがATPは必須であること、従って特別の輸送装置が存在すること、などを明らかにした。
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