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イノシトール燐脂質の代謝の調節とプロテイン・キナーゼCの活性化機構

研究課題

研究課題/領域番号 04670162
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 病態医化学
研究機関神戸大学

研究代表者

中村 俊一  神戸大学, 医学部, 助教授 (40155833)

研究分担者 荻田 浩司  神戸大学, 医学部, 助手 (60204103)
吉川 潮  神戸大学, バイオシグナル研究センター, 教授 (40150354)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードプロテインキナーゼC / ホスホリパーゼD / ジアシルグリセロール / 細胞内情報伝達機構 / 細胞分化 / 細胞増殖
研究概要

従来より、増殖因子等による細胞活性化時における細胞膜の燐脂質代謝回転促進が、細胞内情報伝達機構と密接な関連があるものと考えられ、研究されてきた。特に、イノシトール燐脂質の代謝回転の結果産生されるジアシルグリセロール(DG)とIP_3は、セカンドメッセンジャーと考えられ、これらを介した一連の反応により、分泌・凝集等を始めとする多くの生理現象が説明されてきた。一方最近では、コリン燐脂質代謝回転の促進が、ホスホリパーゼD(PLD)の活性化と共に、増殖・分化を始めとした細胞の長期効果の際に重要な役割を担っていることを示唆するデータも出始めている。そこで我々は、PLD活性化の結果引き起こされる細胞内での早期反応を調べる目的で、ヒト白血病細胞株、HL-60細胞を用いてPLD活性化時に見られる細胞膜の燐脂質代謝の初期変化を観察した。リゾ血小板活性化因子(リゾPAF)で標識したHL-60細胞を、プロテイン・キナーゼC(PKC)の活性化剤として知られる、ホルボール・エステル(TPA)、或いは外因性DG(DiC_8)を用いてPLDを活性化したところ、容量依存性、且つ時間依存性に放射性イノシトール燐脂質とエタノールアミン燐脂質の増加が認められた。また同一条件で、放射性DGの産生も観察されており、コリン燐脂質を経由した新たな経路によるDG産生機序も考えられる。また以上の現象は、H-7、或いはスタウロスポリンを用いた一連の阻害実験から、PKCを介した反応であると推測される。これらの現象がPKCを介したPLDの活性化による反応か、或いは直接PKCを介した燐脂質代謝の調節であるかは現在のところ不明である。今後さらに外因性PLDの影響を調べることにより、PLD活性化により引き起こされる現象を観察し、細胞の長期効果との関連を明らかにしてゆく予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Taniguchi: "Protein-tyrosine kinase p72^<syk> is activated by thrombin andis negatively regulated through Ca^<2+> mobilization in platelets" J.Biol.Chem.in press. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Asaoka: "Protein kinase C,calcium and phospholipid degradation" Trends Biochem.Sci.17. 414-417 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] S.Nakamura: "Protein kinase C for cell signaling:a possible link between phospholipases" Adv.Second Messenger and Phosphoprotein Res.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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