研究課題/領域番号 |
04670192
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
菊池 昌弘 (菊地 昌弘) 福岡大学, 医学部, 教授 (80078774)
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研究分担者 |
大島 孝一 福岡大学, 病院, 講師 (50203766)
竹下 盛重 福岡大学, 医学部, 助教授 (90171636)
岩崎 宏 福岡大学, 医学部, 教授 (90101170)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 組織球性壊死性リンパ節炎 / HHV6 / HHV-6 / リンパ節 |
研究概要 |
組織球性壊死性リンパ節炎(HNL)についての臨床病理学的、免疫組織学的、遺伝子解析ならびにウイルス学的検討を行い、本疾患が単にリンパ節のみを冒す病変ではなく、皮膚や骨髄においてもリンパ節と同様な形質細胞様単球の浸潤を伴う、リンパ球反応を示す病変を来すことを明らかにした。このことは、本疾患が全身性疾患であることを示すものであり、血中における異型リンパ球の存在とも併せてみると本症を引き起こす要因が血行を介して、全身へと広がることを示すものと解釈された。病変部における増殖細胞CD8であるが、増殖能に比して細胞比率は病変部に見られる細胞の半数以下である。これについては病変部に見られる多くのapoptotic cellが関係している可能性が多いことからapoptotic cellの免疫機能的検討を行いapoptotic cellの大多数はCD8陽性細胞であることを確認し得た。本病変はCD8陽性細胞の増殖と細胞死が軸となりこれにCD4陽性の形質細胞様単球とリンパ球、さらに大食球が集合することで形成されており、このような病変を起こす因子としては、ウイルスが最も強く考慮される。そこで病因としてのウイルスに関しては、ヘルペス群を中心に検討を続けており、特にヒトヘルペスウイルス6型の検索を続けているが、本症において明らかに病変部におけるウイルス遺伝子の存在は他の疾患に比較して多く見られるが、存在ウイルスの遺伝子構成に関しては特異性を見いだすことが出来なかった。ただヒトヘルペスウイルス6型が、本症と同様な皮疹を若年成人において生じることや、ウイルス性リンパ節炎を起こすことは確認し得ている。組織学的な確認についてはまだ充分になされていない。
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