研究課題/領域番号 |
04670194
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 国立予防衛生研究所 |
研究代表者 |
佐多 徹太郎 国立予防衛生研究所, エイズ研究センター・エイズ感染病理室, 室長 (00162397)
|
研究分担者 |
倉田 毅 国立予防衛生研究所, 感染病理部, 部長 (50012779)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | ヒトサイトメガロウイルス / 前初期抗原 / 後期抗原 / in situ hybridization / 先天性感染症 |
研究概要 |
ヒトサイトメガロウイルス(CMV)の実験室株(AD169)からクローニングされた5種の遺伝子断片を用いて、in situ hybridization法の検討を行なった。その検出感度はその長さに依存し、陽性シグナルは核、核と細胞質、細胞質のみの3種が観察され、感染細胞の時期の違いを反映していると考えられた。またHE標本上で同定できる細胞数よりも2倍の感染細胞が検出でき、効率良く調べることが可能と判明した。 成人および先天性感染症例について、後期抗原と前初期抗原の検出を行なうと、先天性例では、前初期抗原が検出できないかあるいは一部の臓器のみに検出されることがわかり、全身性感染にもかかわらず、臓器によって感染時期が異なることが明らかとなった。同年令の全身感染例ではすべての臓器で前初期抗原が陽性となったので、先天性感染の場合は、剖検時まで長期のウイルス感染が続き、宿主細胞でのウイルス増殖が殆んどおこっていないことを示唆しており、現在症例数をさらに増やして検討を続けている。 CMV感染剖検例を用いて、同様に前初期抗原と後期抗原、さらにin situ hybridization法によるウィルス遺伝子の検出を行なうと、それぞれの臓器によって検出される感染細胞数が異なっていることが判明した。成人例でも、先天性感染症例で示唆された感染時期の差異によってウイルス前初期抗原の検出に差があることがより具体的になった。現在その組織像との関連について検討を続けている。
|