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単一細胞PCR法によるATL及びHAM患者組識からのHTLV-I検出

研究課題

研究課題/領域番号 04670207
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関岡山大学

研究代表者

赤木 忠厚  岡山大学, 医学部, 教授 (20136386)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードATL / HAM / PCR / HTLV-1
研究概要

我々の開発した単一細胞PCR法を使用し、パラフィン包埋したATL患者のリンパ節及び胃,HAM患者の脊髄標本中の各種細胞におけるHTLV‐I感染の有無を検索し以下の結果を得た。〔ATL〕通常のPCR法ではリンパ節,胃ともにHTLV‐I tax遺伝子を検出できたので,単一PCR法を適用する前段階として50-100個の細胞をマイクロマニピュレーターで集めPCR法を行った。リンパ節:濾胞芽中心の細胞では1/12,T細胞領域では2/12,リンパ洞細胞では0/2にtax遺伝子を検出した。胃:リンパ装置芽中心では1/20,平滑筋では0/24,胃粘膜上皮では0/2にtax遺伝子を検出した。以上芽中心及びT領域の細胞に低頻度でHTLV-I感染細胞が存在することがわかったが,未だ検索例が少く,さらに検索を進める必要がある。〔HAM〕3症例のHAM脊髄標本のうち1例で,通常のPCR法によりHTLV-Iゲノム(tax,pol)を検出できたので,この症例を使用し55cycleの単一細胞PCR法でtax遺伝子を検索し次のような結果を得た。perivascular cuffingを示すリンパ球7/15,神経細胞2/7,corpora amylacea2/5,アストロサイト0/5上衣細胞1/2に陽性シグナルを得た。corpora amylaceaに陽性シグナルを得たことは予期しない結果であったが,HTLV-I感染細胞の変性核を含んでいた可能性もある。神経細胞,上衣細胞に陽性シグナルを得たことも重要な新知見であるが,artifactの可能性を除外すると共にさらに検索例を増やして検討する必要がある。なお,reverse transcriptase PCR法による検索は本年度中には行うことができなかった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Norihiro Teramoto: "Direct Detection of Epstein-Barr Virus DNA from a Single Reed-Sternperg Coll of Hodgkin´s Disease by polymerase Chain Reaction" Japanese Journal of Cancer Reseach. 83. 329-333 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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