研究課題/領域番号 |
04670210
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
神谷 研二 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (60116564)
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研究分担者 |
丹羽 太貫 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (80093293)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 乳腺間充織細胞 / 脂肪前駆細胞 / 増殖因子 / 乳腺上皮細胞 |
研究概要 |
ラット乳腺より樹立した乳腺間充織細胞の生物学的特性を決定することは、乳腺細胞との相互作用を解析する上でも重要である。そこで先ず、樹立細胞の生物学的特性を解析した。樹立細胞は1‐メチル‐3‐イソブチルキサンチン処理により脂肪滴の蓄積が認められることから、脂肪前駆細胞であることが確認された。乳腺でのestrogenの乳腺細胞に対する増殖活性は、estrogenが間充織細胞に作用し、この細胞から増殖因子の分泌を誘導することによると推定されている。樹立細胞をestrogen処理し、培養上清中の乳腺細胞に対する増殖活性を検討したが、estrogen処理による変化は認められなかった。estrogenの作用機構については今後の検討が必要である。 次に、この増殖活性の細胞に対する特異性を検討する目的で、間葉系細胞である3Y1、rat1、NIH/3T3およびBalb/3T3と、ラット乳腺上皮細胞を用いて、これら細胞に対する増殖活性を検討した。その結果、3Y1、rat1およびNIH/3T3に対する増殖活性はほとんど認められず、Balb/3T3の細胞数を対照群の約2倍に増加させる活性を認めるに止まった。これに対し、乳腺上皮細胞では対照群の約15倍の細胞増加を認め、樹立脂肪前駆細胞より分泌される増殖因子は、乳腺上皮細胞に特異的な増殖活性を有することが明かとなった。増殖因子の分離は、現在2つの方法で進行中である。培養上清から増殖因子を精製する方法では、精製をより容易にする目的で培養系の無血清化を試みた。しかし、現在までのところ成功していない。分子生物学的手法により、増殖因子のcDNAを直接分離する方法では、clone化した脂肪前駆細胞より増殖因子を分泌していない細胞株の分離を行っている。同一の細胞株より増殖因子分泌細胞と非分泌細胞が得られれば、両者のcDNAライブラリーのsubtraction法により目的のcDNAが得られるものと考えられる。
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