研究課題/領域番号 |
04670225
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
畑 英一 千葉大学, 医学部, 助手 (00110304)
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研究分担者 |
小林 仁 千葉大学, 医学部, 助手 (80009654)
新村 宗敏 千葉大学, 医学部, 助教授 (60059095)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | コスタリカ住血線虫 / 広東住血線虫 / in vitro培養 / 必須アミノ酸 / 栄養要求 |
研究概要 |
本研究は住血線虫類の培養系を確立することを目的としているが、最近コスタリカ住血線虫(コ虫)の第3期幼虫を化学的に既知な合成培養液中でpreadultに発育させることに成功した。そこで発育に必要な栄養素の解明が可能となり検討を加えた結果、10種の必須アミノ酸とビタミンとしてコリンクロライドさらにグルコースの12成分が同虫の発育に必須であることを寄生線虫類で初めて明らかにした。更に同虫が必須栄養素の中でもコリンクロライドとトリプトファンの要求性がとりわけ高いことを明らかにし,完全な培養系を確立することができた。またコ虫のyoung adultのその後の発育には赤血球が必要であるという知見を得ていることから赤血球のどの成分が必要であるのか検討を加えヘモグロビンを含まないゴーストや内部の主成分であるヘモグロビンのヘム部には活性のないことが明かとなり現在更に検討中である。一方、同じ住血線虫類である広東住血線虫の培養においても第3期幼虫を同後期に発育させることができ、さらにラットの脳から回収した第4期虫体をコ虫の培養で成功した同じ培養液中でyoung adultに発育させることにも成功した。また今回確立された培養系を用い最近注目されている生薬成分であるembelinのammonium塩について薬剤スクリーニングを行ない、これが広東住血線虫の第3期幼虫に対して強い殺中作用を示すことを明らかにした。またコ虫の発育の過程で得られる代謝産物中から蛋白成分を集め分画を行ない特異抗原成分の検索を行なっているが現在進行中で年度内に結論を出すまでには至らなかった。
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