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リーシュマニア原虫を同定する最新の技術の特性検討と同定基準確立

研究課題

研究課題/領域番号 04670230
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関熊本大学

研究代表者

三森 龍之  熊本大学, 医学部, 講師 (00117384)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードリーシマニア原虫 / キネトプラストDNA / 制限酵素切断パターン / アイソエンザイム / 単クローン抗体 / エクアドル国
研究概要

リーシュマニア原虫株の分類同定法として単クローン抗体、アイソエンザイムおよびキネトプラスト(k)DNAによる手法を組み合わせて用い、総合的に検討を加え、同定法の標準化を計かるとともに、より正確な種の分類を試みた。用いた原虫株は、エクアドル国で分離された40株(ヒトの皮膚潰瘍病変から33株、保虫動物から6株およびサシチョウバエから1株)とWHOリファレンス株を用いた。原虫は、シュナイダー培地にてプロマスティゴート型虫体を培養して用いた。kDNA分析はミトコンドリアが多く含まれるキネトプラストから、ネットワークDNAを抽出し制限酵素(Mspl,Rsal,Hinfl,Alul,Mbol,Taql)で切断し4.5%〜10%のポリアクリルアミドグラディエントゲルにて電気泳動を行ない、エチジウムブロマイドもしくは、硝酸銀にて染色し、制限酵素切断パターンを調べた。また、単クローン抗体およびアイソエンザイムの電気泳動パターンについても検索を試みた。その結果、アイソエンザイム、単クローン抗体およびkDNAの分析結果は、非常に相関の高いものであった。現在、リーシュマニアの種の同定は、基本的にはアイソエンザイムを用いているが、単クローン抗体やkDNA単独でも十分同定できるだけの信頼性があるものと考えられる。さらにこれらの方法は、アイソエンザイムで区別できなかった差まで観察することができ、新種の記載などには、重要な役割をはたすものである。これらの結果からエクアドル国のリーシュマニア原虫株はヒトから、Leishmania panamensis,L.mexicana,L.major-like,L.braziliensis、野生動物からL.amazonensis,L.mexicana、新種のL.equatorensis、サシチョウバエからL.mexicanaが分離株として同定された。これらの株は、ヒトの皮膚潰瘍における病型や、地理的分布との関連性が強く、興味ある所見であった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] G.Grimaldi Jr.,R.D.Kreutzer,Y.Hashiguchi,E.Gomz,T.Mimori and R.B.Tesh: "Description of Leishmania Equatorensis sp.n.(Kinetoplastida:Trypano somatidae),a new parasite infecting arboreal mammals in Ecuador." Mem.Inst.Oswaldo Cruz,Rio de Janeiro. 87. 221-228 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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