研究課題/領域番号 |
04670234
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
佐藤 良也 琉球大学, 医学部, 教授 (60092699)
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研究分担者 |
小林 潤 琉球大学, 医学部, 助手 (70225514)
當真 弘 琉球大学, 医学部, 助手 (80231447)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 糞線虫症 / 日和見感染 / ATL / HTLV-I / 治療効果 / 免疫応答 / HTLV-1 / 異型リンパ球 |
研究概要 |
200名を超える糞線虫保有者を3種類の薬剤で各々治療し、いずれの場合にもHTLV-I陽性の患者での治癒率が著明に低いことを確認した。HTLV-I陽性者での治癒率の低下はポキ-ルのような治療効果の比較的低い薬剤を使用した場合に特に著明であった。この結果をもとに、治療前の各種免疫学的検査所見と治療効果との関連を検討した。その結果、血清中の抗-糞線虫抗体値と治療効果との間には何ら関連性を見いだすことができず、HTLV-I感染と抗体値の間にも明らかな関連はなかった。また、血清総IgE値や末梢血での好酸球比率はHTLV-I感染者でやや低い傾向を示し、それらと治療効果との関連ではIgE値が治癒群でやや高かったのに対し、好酸球反応は未治癒群で増加傾向にあるという結果を得た。 しかし、未治癒群で好酸球増多傾向が見られたことは、これら未治癒群で感染が増悪傾向にあり、これが好酸球反応を強く刺激した結果と考えられ、治療効果と好酸球の関連を必ずしも否定するものではなかった。他方、末梢血のリンパ球はやはり未治癒群においてヘルパーT細胞の相対的増加傾向、活性化T細胞の増加傾向を示した。しかし、これらの結果はHTLV-I感染者において一般に強く求められる所見であり、未治癒群ではHTLV-I陽性者が多くみられることを反映した結果と判断された。HTLV-Iの感染状態を示す異型リンパ球の出現頻度と治療効果との関連では、未治癒群においてやや異型リンパ球の出現頻度が高い傾向にあったが、その差は大きなものではなかった。 本研究をとおして得られた結果は、当初予想したような治療効果の低下と免疫不全状態を関連づけるものではなかった。その原因のひとつは、血清抗体値の検討を除けば今回検討した内容が糞線虫に対して特異的なものではなく、また、比較的効果の低いポキ-ル治療を対象としたためと考えられた。
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