研究課題/領域番号 |
04670243
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
松本 頴樹 (1993) 信州大学, 医学部, 助教授 (10020736)
林 哲也 (1992) 信州大学, 医学部, 助手 (10173014)
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研究分担者 |
津田 雅孝 山口大学, 医学部, 講師 (90172022)
大西 真 信州大学, 医学部, 助手 (10233214)
林 哲也 信州大学, 医学部, 講師 (10173014)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 緑膿菌 / バクテリオ ファージ / サイトトキシン / attachment site / cos site / tRNA遺伝子 / R型ピオシン / LPS' / バクテリアファージ / バクテリオファージ / LPS |
研究概要 |
1、ФCTXの解析:(1)cos部位の構造を決定した。(2)attp部位のコア構造を同定すると同時に、新たに見い出されたセリンtRNA遺伝子の3'末端領域が付着部位であることが明らかとなった。この遺伝子の染色体上の存在部位も、遺伝地図で42-45分の領域であり、加えて大腸菌との間で、種の違いを越えてよく保存された領域であることを明らかにした。(3)att-cos-ctx領域に多数のリピート・弯曲DNA・IHF結合配列の存在する特微的なDNA構造を明らかにした。(4)attpの近傍に、ФCTXのintおよびxis遺伝子と推定される遺伝子を見い出した。 2、ФCTXとR型ピオシンとの関係:(1)ФCTXは免疫学的性状およびDNAの塩基配列の相同性より、R型ピオシン関連ファージであることが証明された。(2)レセプター分子としてはLPSが同定された。さらに外側コア領域が重要であること、この外側コア領域の構造は血清型と関係があるため、ФCTXの宿主域も一定の血清型に限られることもわかった。(3)R型関連ファージの中でPS21はctx遺伝子をもち、かなり類似したファージであることが認められたが、宿主域・接着部位・免疫学的性状において明らかな違いが示された。(4)他のR型ピオシン関連ファージのうち、ФCTXに対して、限定された一部分にのみ相同性が認められるグループと、ctx遺伝子をもたないが相同性が広範囲に認められるファージのグループが存在することが明らかとなった。 3、サイトトキシン類似毒素の検索:ctx遺伝子をプローブとして、コロニーハイブリダイゼーション法により、大腸菌などの腸内細菌・緑膿菌以外のシュードモナス・ナイセリア・ヘモフィルス・動物由来の緑膿菌を全部で数百株スクリーニングしたが、ctxと相同性をもつ遺伝子は見いだされなかった。
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