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単純ヘルペスウイルス病原性発現におけるus3プロテインキナーゼの役割

研究課題

研究課題/領域番号 04670270
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関名古屋大学

研究代表者

西山 幸廣  名古屋大学, 医学部, 助教授 (60115615)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード単純ヘルペスウイルス / 病原性 / プロテインキナーゼ / マクロファージ
研究概要

単純ヘルペスウイルス2型の病原性発現にus3遺伝子産物がどのように関わっているのかを明らかにするため、us3遺伝子を遺伝子工学的手法により不活化した変異ウイルス(LIBRI)を作製し、マウスモデル系において解析した。LIBRIのVero細胞、マウス線維芽細胞における増殖性は野生株と比べ顕著な差がないにもかかわらず、4W令マウスの腹腔や後肢に接種した時の病原性(毒力)は著しい低下(1万倍以上)を示した。一方、角膜や脳への接種では10倍程度の低下の留まり、中枢神経系においても変異ウイルスはよく増殖することがわかった。4W令マウスの腹腔への接種では、野生株がどの腹腔内臓器でもよく増殖するのに対し、LIBRIは肝、脾などでほとんど増殖しなかった。しかし、新生児マウスにおいては肝、脾でもよく増殖した。LIBRIの新生児マウスでの増殖は、成人マウスから得た腹腔マクロファージを移入することによって強く抑制された。また、変異ウイルスは、成人マウスから分離した腹腔マクロファージでは野生株と異なり増殖することができなかった。解析の結果、増殖阻害はウイルスDNA合成のレベルで起こっていることが示唆された。以上の結果は、感染初期過程における宿主との相互作用においてus3遺伝子産物が重要な役割を果していること、とくに非持異的防御反応において中心的役割を果たすマクロファージとの相互作用においてus3プロテインキナーゼの発現が重要であることを示している。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yukihiro Nishiyama: "Construction of a us3 lacZ insertion mutant of herpes simplex virus type2 and characterigation of its pheno type in vitro and in vivo." Virology. 190. 256-268 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 西山 幸廣: "単純ヘルペスウイルス感染の分子機構" 日本医事新報. 3551. 130-131 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Yukihiro Nishiyama: "The us 9,10,11 and 12 genes of herpes simplex virus type 1 are of no importance for its neurovirulence and latency in mice." Virology. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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