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EBウイルス株間でのウイルス活性化刺激への応答性の違いと病原性の関連について

研究課題

研究課題/領域番号 04670274
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関山口大学

研究代表者

高田 賢蔵  山口大学, 医学部, 教授 (30133721)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードEBウィルス / 潜伏感染 / ウイルス活性化 / Bリンパ球 / 抗免疫グロブリン抗体 / 転写制御 / EBウイルス株
研究概要

[目的]私は、EBV誘発に際しスイッチとして働くBZLF1遺伝子のプロモーター(約550bp;Zp)の中に、抗体処理による誘発刺激に直接応答する領域(領域2)、2次応答領域(領域3)、応答抑制領域(領域1)が存在すること、刺激後に誘発の起こる細胞の割合は感染細胞株間で異なり、この違いがZpの誘発刺激への応答性と関連している可能性を報告してきた。今回、各種ウイルス材料からZp領域をクローニングし、各Zpの塩基配列および誘発刺激に対する応答性を比較検討した。[材料と方法]各種材料からのZp領域のクローニング:PCR法を用い、10種類のZp領域をCAT遺伝子上流にクローニングした。誘発刺激への応答性の測定:各ZpプラスミドをAKATA細胞ヘトランスフェクトした後、細胞表面の免疫グロブリンを抗体でクロスリンク(抗体処理)してウイルス複製を誘発し、プロモーター活性の変化をCATアッセイにより測定した。[結果および考察]1.AKATA株由来のZp(AK-Zp)の塩基配列をB95-8株由来のZp(B95-Zp)の塩基配列と比較したところ、7bpの塩基置換が同定された。他のウイルス株あるいは臨床材料由来のZpと比較したところ、B95-8株EBVのZpは、他のZpに比べ塩基置換が多いことが明かとなった。領域2、3は、10種類すべてのZpで保存されていた。2.AK-ZpとB95-Zpの誘発刺激に対する応答性を比較したところ、AK-Zpの応答性が有意に高かった。AK-ZpとB95-Zpのキメラを構築して誘発刺激に対する応答性を比較した結果、領域1および領域2、3周辺の変異双方が応答性の違いに影響していることが示唆された。他の材料由来のZpの応答性には、B95-Zpと有意な差はなかった。感染しているウイルスのZpの応答性の違いが誘発の効率の違いに反映されている可能性が考えられる。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Liebowitz, D.: "Phenotypes of Epstein-Barr virus LMP1 deletion mutants indicate transmembrane and amino-terminal cytoplasmic domains necessary for effects in B-lymphoma cells" Journal of Virology. 66. 4612-4616 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Takada, K.: "Partial elimination of Epstein-Barr virus plasmids from Burkitt's lymphoma cells by transfecting the BZLFl gene" Journal of Virology. 66. 5590-5593 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Shimizu, N.: "Analysis of the BZLF1 promoter of Epstein-Barr virus: Identification of an anti-immunoglobulin response sequence" Jownal of Virology. 67. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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