研究課題/領域番号 |
04670279
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小田切 孝人 自治医科大学, 医学部, 講師 (80177237)
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研究分担者 |
田中 利典 自治医科大学, 医学部, 講師 (30146154)
田代 真人 自治医科大学, 医学部, 助教授 (90111343)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | インンフルエンザウイルスA / 非構成蛋白NS2 / RNAの転写・複製 / 干渉性欠損ウイルス / RNAポリメラーゼ / インフルエンザウイルスA / RNAの転写の複製 / インフルエンザウイルスA型 / RNAの転写,複製 / RNAポリメラーゼ遺伝子 |
研究概要 |
インフルエンザウイルスの非構成蛋白NS2の機能は、全く不明である。我々は、NS2蛋白の機能解析を目的として作製したNS2変異株の分離に成功した。この変異株はNS2蛋白の機能異常によって、PA遺伝子を欠損した干渉性欠損(DI)ウイルスを産生する。本研究ではNS2変異株を用いて、ウイルスゲノムRNAの複製過程におけるNS2蛋白の機能を解明することを目的として実験を行い、以下の点を明らかにした。 1.NS2蛋白はゲノム複製の鋳型となるcRNA合成過程で、ゲノムRNAの一部を欠落したDI-RNAの増幅を抑制し、正常ゲノムRNAが優先的に複製されるように調節する機能を持つ。 2.NS2蛋白は感染初期において、ゲノムRNAの初期転写からゲノム複製の第1段階であるcRNA合成過程へのスイッチングの時期を調節する。 3.NS2蛋白はウイルス粒子形成過程において、ゲノムRNA分節間の分子識別に関与している可能性が示唆された。これによって、8本のゲノムRNAが重複しないように、またどれもが欠失しないように選択的にパッケージングされることが明らかになった。 我々は現在、reverse geneticsの手法を駆使してNS2蛋白によるRNA分節の識別を規定しているゲノムRNA上のシグナルの同定を行っている。
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