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29kDa可溶性FcεRIIに対するレセプターの同定とアンタゴニストの作製

研究課題

研究課題/領域番号 04670287
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関大阪大学

研究代表者

末村 正樹  大阪大学, 医学部, 講師 (70144459)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード可溶性FcεRII / IL-4 / 抗CD40抗体 / ε遺伝子 / IgE
研究概要

可溶性FcεRII(sFcεRII)はB細胞の増殖,胸腺細胞や骨髄造血幹細胞の分化等種々の機能を有することが示唆されている。我々は29kDaのリコンビナントsFcεRIIを作製し,それはIL-4によるIgE産生を増強する活性を有することを明らかにしてきたが,さらにその作用機序を検討した。B細胞分画をIL-4と抗CD-40抗体で刺激することによりIgE産生が誘導されるが,その際同時にB細胞におけるFcεRIIの発現(mRNAの解析から主としてFcεRIIbであることが明らかとなった)とsFcεRIIの産生増大を伴っていた。この培養系に29kDaリコンビナントsFcεRIIを添加するとIgE産生は数倍〜十数倍に増加した。この結果からsFcεRIIは直接B細胞に作用してIgE産生を増強することが明らかとなった。この29kDa sFcεRIIのIgE抗体産生における作用点を明らかにする為,ε germline transcript(Iε-Cε)及びε productive transcript(VDJ-Cε)の発現をcRNAプローブを用いるノーザンブロット法もしくはRT-PCR法にて検討した。その結果29kDa sFcεRIIはε germline transcriptの発現には影響を与えず,ε productive transcriptの発現を増強することが明らかとなった。最近Chuらにより正常B細胞におけるS-S再編成の頻度を定量的に検出するDC(Digestive circulization)-PCR法が報告されているが,この方法を用いて現在sFcεRIIの作用点がS-Sε再編成のレベルにあるのか,その後の段階にあるのか解析を進めている。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] A.Yokota,et al.: "Two forms of the low-affinity Fc receptor for IgE differentially mediate endocytosis and phagocylosis:Identification of the critical cytoplasmic domains" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 89. 5030-5034 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 末村 正樹: "アレルギーの分子生物学:FcεレセプターIIを中心に" 日本胸部疾患学会雑誌. 30. 1427-1432 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 片田 圭宣,末村 正樹: "アレルギーとIgEおよびそのレセプター" 総合臨床. 41. 3112-3116 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 末村 正樹: "可溶性FcεRII" 細胞工学. 11. 892-897 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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