研究課題/領域番号 |
04670291
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北村 大介 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70204914)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | B細胞分化 / プレB細胞レセブター / λ5 / μM / ジーンターゲティング / HS1 / 胸腺細胞選択 / アポトーシス / 膜型mu鎖 / lambda5 / 遺伝子再構成 / 膜型μ鎖 |
研究概要 |
免疫グロブリン(Ig)膜型μ鎖、VpreB及びλ5から成るプレB細胞レセプターのIg遺伝子再構成や細胞分化制御に果たす役割を個体レベルにおいて明かにするために、ジーンターゲティング法を用いて作製した膜型μ鎖或はλ5蛋白を欠損する遺伝子変異マウス(μMT或はλ5T)を解析した。これらのマウスではB細胞分化が大型プレB細胞の段階で抑制されており、従って、プレB細胞レセプターがこの分化に必要であることがわかった。しかし、_K鎖遺伝子再構成は、正常マウスと同様、これら変異マウスにおいても初期幼若細胞から始まっており、_K鎖遺伝子再構成の開始が膜型μ鎖或はプレB細胞レセプターに依存しないことも明らかとなった。また、μMTマウスのB細胞の一部は両アレル由来のH鎖を発現しており、膜型μ鎖からのシグナルがH鎖遺伝子の対立遺伝子排除(allelic exclusion)を司どることも明らかとなった。 プレB細胞レセプターには、sIgMと同様に非受容体型チロシンキナーゼが会合しており、これがB細胞分化を制御するシグナルを伝えている可能性がある。我々が以前単離した血球系細胞特異的遺伝子HS1の産物である75kD蛋白は抗IgM抗体刺激直後のB細胞においてリン酸化されること、そしてこれは膜型IgMに会合するチロシンキナーゼLynによるものであることがわかった。よって、HS1はプレB細胞レセプターからのシグナル伝達にも関与することが考えられた。しかし、ジーンターゲティングにより作製したHS1欠損マウスでは、B細胞分化に明らかな異常は見られなかった。ところが、このマウスのB及びT細胞は抗原受容体架橋によるアポトーシスに対し抵抗性であることがわかった。従って、HS1のプレB細胞における機能は不明であるが、B或はT細胞においては抗原受容体からのシグナル伝達にHS1が必要であることが明らかとなった。
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