研究課題/領域番号 |
04670295
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
屋部 登志雄 順天堂大学, 医学部, 助手 (50239836)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | NK細胞 / LAK細胞 / レセプター分子 / 単クローン抗体 / レクチン |
研究概要 |
NK、及びLAK細胞は生体の腫瘍、ウィルス感染細胞への防御に重要な役割をもつが、その標的細胞抗原認識機構の多くは解明されていない。本研究の目的はNK、LAKレセプター候補の一つであるヒトNKG2ファミリー分子の構造、機能を明らかにするために抗NKG2単クローン抗体を作製することである。 免疫源として以下のものを作製、準備した。1)NKG2A細胞外領域部分を組込んだpET3ベクターを導入、発現させた大腸菌タンパク。2)NKG2A及びDの推定アミノ酸配列より親水性部分を2ヶ所ずつ選び作製した合成ペプチド。3)NKG2A及びDcDNAを発現ベクターBCMGSNeoに組み込み、NIH3T3、L、CHO、CTLL2細胞へ導入したトランスフェクタント。4)ヒトNK細胞株YT。各マウスは免疫後血清採取し抗NKG2抗体の存在を確認後、細胞融合法にてハイブリドーマを作製、培養上清をチェック後陽性ウェルから限界希釈法でクローニングし、マウス腹腔へ投与、腹水より単クローン抗体を精製した。 各免疫マウスより数種類の単クローン抗体を得た。抗組換え体抗体はEISA、ウェスタンブロッティングで組換え体G2A(20kd)と反応した。抗ペプチド抗体のうち抗Aペプチド抗体は組換え体G2Aとも反応した。いずれの抗体もFACS解析では未反応だった。一方抗Dペプチド抗体はNK細胞を染めたがNKG2陰性の細胞とも反応してしまった。抗トランスフェクタント抗体はいずれも反応性が弱く再現性が得られなかった。YT免疫マウスから得られたEC5抗体は、NK細胞株、NKG2トランスフェクタント、末梢血NK細胞、LAK細胞とFACS解析にて反応した。免疫沈降でYTの40kd、24kdバンドと反応した。またEC5はLAK細胞障害活性を上昇させた。今後さらに各NKG2サブタイプを識別する抗体、NKG2機能を阻害する抗体作製を試みる予定である。
|