研究課題/領域番号 |
04670349
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
福島 弘文 信州大学, 医学部, 教授 (70135218)
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研究分担者 |
内山 茂晴 信州大学, 医学部, 助手
横山 英子 信州大学, 医学部, 助手
本田 克也 信州大学, 医学部, 助手 (00240789)
太田 正穂 信州大学, 医学部, 講師 (50115333)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | PCR / DNA / 増幅 / 遺伝子頻度 / 多型 / プライマー / アガロースゲル / 電気泳動 |
研究概要 |
200人以上の血液からDNAを抽出した。各種のPCRプライマー(HLA-DQA1、HLA-DPB1、MCT 118、YNZ 22、Apo B、Col 2A)を合成し、PCR反応条件、熱変性、アニーリング合成の温度条件を検討した。最も多くのアリルが検出されたのはMCT 118であり、識別率、排除率ともに高値を示し、日本人においては極めて有効な遺伝子マーカーといえる。その遺伝子頻度分布はやや不均等で、20%近いアリルがいくつか認められた。Apo Bは日本人で多型性は低く、またYNZ 22も多くのアリルは認められないが、有効なマーカーであった。HLAのDQA1とDPB1の多型解析はPCR-RFLP法で行い、DQA1では8つのアリルがあり、DQA1-0301型が37.8%を示した。一方、DPB1は0501型が最も多く、11の型に分けられた。一般に用いられるPCR多型の分析方法はDNAを増幅し、その試料を電気泳動することによってアリルを検出している。しかしながら、アクリルアミドゲルで分析した結果は、極めて不正確である。アガロースゲルを用いた場合は正確な結果が得られ、従来、各研究室で分析された遺伝子頻度は今後使用出来ないことを明らかにした。これは、DNAの塩基配列にAとTが繰り返し配列されるとアクリルアミドゲル中では泳動が遅くなるためである。従って実際の塩基数よりも大きく判定されてしまい、個人識別には極めて危険である事を指適した。
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