研究課題/領域番号 |
04670355
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
西向 弘明 愛媛大学, 医学部, 助教授 (00079758)
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研究分担者 |
四宮 薫 愛媛大学, 医学部, 講師 (90035759)
四宮 孝昭 愛媛大学, 医学部, 教授 (30035406)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 蛋白分解酵素 / シアリダーゼ / 電気泳動 / 等電点電気泳動 / 血清蛋白質 / 遺伝的多型 / アロタイプ / 血漿蛋白質 / 補体系蛋白質 / 凝固線溶系因子 |
研究概要 |
本研究では各種の蛋白分解酵素で処理した血清(あるいは血漿)を用い、遺伝標識を検索したが、同時に電気泳動法や等電点電気泳動法の改良、およびエレクトロブロッティングにおける緩衝液組成の比較も行った。また必要に応じ、SDS電気泳動法も併用した。平成4年度から平成5年度に至る2年間において得た成果は次の通りである。1.補体C3型において、日本人から新たに3種類の変異型を検出した。これらの変異はβ鎖上のアミノ酸の置換に起因する可能性が示唆された。そのうちの1変異型(F02)はArgがGlnに置換していることが判明したが、これについてはDNAレベルでの研究も行った(論文投稿中)。2.補体C4型について、判定法の詳しい条件は論文(印刷中)に記載したが、血漿、血清を問わず、比較的変性の認められる試料でも、これらをカルボキシペプチダーゼBおよびシアリダーゼで同時に処理することにより、型判定は可能であった。さらにC4型検査は法医学の親子鑑定のみならず、臨床医学における病因研究にも応用できることがわかった。すなわち、IgA腎症、天疱瘡、水泡性類天疱瘡および全身性エリテマトーデス等の自己免疫疾患の発症には、C4*AQ0遺伝子が大きく関与することが明らかになった。3.アンチトリプシンIII型については、判定法、変異型および分類法を、論文(印刷中)および学会で報告した。4.その他の血清蛋白遺伝標識(補体HF型、同BF型、同Cls型等)についても新しい知見を得ているが、酵素分解フラグメントの遺伝性について今後検討したい。5.法医学的応用の1つとして、血痕からの遺伝標識判定を試みた。血痕浸出液をそのまま試料に用いるとヘモグロビンの混在が型判定に大きく影響を及ぼすが、血痕浸出液をフロリジルと蛋白分解酵素とで処理すると、TF型やHP型が明瞭に判定できることが示唆された(投稿準備中)。
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