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法医剖検材料における熱ショック蛋白質の免疫組織化学による基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 04670360
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

森田 匡彦 (1993)  札幌医科大学, 医学部, 教授 (00045353)

池田 卓也 (1992)  札幌医科大学, 医学部, 助手 (10222887)

研究分担者 池田 卓也  バイエル薬品, 薬理学研究所, 研究員 (10222887)
安積 順一  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00045551)
舟山 眞人 (舟山 真人)  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (40190128)
森田 匡彦  札幌医科大学, 医学部, 教授 (00045353)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード熱ショック蛋白質 / ユビキチン / 司法解剖 / 免疫組織化学 / 頸部圧迫 / 損傷 / 細胞核 / 虐待児
研究概要

頸部圧迫や損傷死体において、抗ユビキチン抗体を用いた免疫組織化学染色を試みたところ、熱刺激を受けていない死体の肝細胞核内に、ユビキチンの証明された例がいくつか存在した。抗ユビキチン抗体のうち、ポリクローナル抗体では比較的多数の症例で陽性反応がみられたことから、非特異的反応の影響を除くため、同じ症例でモノクローナル抗体についても試みた。その結果、頸部圧迫群でその半数に陽性反応を認めたが、圧迫の手段や死体所見からは陰性例とに違いを見出すことはできなかった。失血死ではモノクローナル抗体に対し8例中弱陽性3例があったに過ぎない。但し、陰性例が心臓や頸動脈損傷など、極めて短時間で死亡したと思われる例であるのに対して、頭部外傷を伴っていた小児例を除く陽性例2例はいずれも受傷後死亡までに数十分以上を経過したと思われる例であった。また、頭部損傷群でも、受傷から死亡までの具体的な経過時間は不明であるが、脳挫傷自体はあまり高度ではなく脳ヘルニアが死因となるような状態、即ち受傷から死亡までの経過時間が比較的長いと思われた例で陽性に染色された。
ところで受傷から死亡まで数時間以上の、いわゆる臨床上あるいは剖検上『ショック』と診断できるようなケースでは、ポリクローナル抗体でもユビキチンの反応は陰性か極めて弱かった。このような例では、当初からユビキチンの誘導が少ないのか、一旦核内に移動あるいは生成された後、再び消失したのかは不明である。いずれにせよ、ショック蛋白質とう名はつけられているものの、同蛋白質の出現はあくまでも細胞レベルでの反応結果としてであり、個体レベルでの『ショック』とは直接関係なく、この点、剖検例にHSPを利用するにあたり注意が必要であろう。

報告書

(2件)
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 池田 卓也: "虐待児における熱ショック蛋白質ユビキチンに関する免疫組織学的検討" 法医学の実際と研究. 35. 75-79 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 池田 卓也: "熱ショック蛋白質ユビキチンの核内発現に関する実験的研究" 法医学の実際と研究. 35. 81-85 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2017-10-06  

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