研究課題/領域番号 |
04670422
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
杉原 潤一 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (70216323)
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研究分担者 |
村瀬 全彦 岐阜大学, 医学部, 助手 (80221620)
大西 弘生 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (40176954)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 急性肝不全 / 脳浮腫 / 血液脳関門 / マニトール / プロスタグランディン |
研究概要 |
D-ガラクトサミンとエンドトキシンを投与して作製した致死的な急性肝不全モデルを用いて、主として血液脳関門の機能異常の面から脳浮腫の発生機序および治療対策に関し実験的研究を行った。 1.この急性肝不全モデルでは、肝不全や昏睡度の進行と併行して脳水分含量が増加、すなわち脳浮腫が増強した。さらに^<14>Cでラベルしたイヌリンを用いて、Oldendorfの方法により血液脳関門の物質透過性について検討すると、イヌリンの透過性は脳浮腫の進展と併行して亢進しており、血液脳関門の機能異常が認められた。 2.急性肝不全モデルの脳浮腫に対しマニトールを投与すると、いずれの昏睡度でも脳水分含量は有意に減少したが、深昏睡時にはマニトールによる脳水分の除水効果は低下した。深昏睡時には投与されたマニトールが物質透過性の亢進した血液脳関門を通過して脳内に移行していることから、マニトールは脳浮腫に対して昏睡早期から投与するのが妥当ではないかと考えられた。 3.プロスタグランディン(PG)I_2誘導体を投与すると、急性肝不全モデルの脳浮腫は有意に軽減したが、PGE_1は脳浮腫に対してほとんど効果を示さなかった。PGI_2誘導体は急性肝不全モデルにおいてイヌリンの透過性を抑制しており、血液脳関門の物質透過性の亢進を抑制することにより脳浮腫に対して効果を示すものと考えられた。 4.PGI_2誘導体とマニトールの併用投与の脳浮腫に対する効果を検討すると、それぞれの単独投与に比し脳水分含量が有意に減少した。PGI_2誘導体の併用投与により、マニトールの脳内移行が抑制され、脳内濃度も有意に減少した。従って急性肝不全モデルにおける脳浮腫に対しては、マニトールとPGI_2誘導体の併用投与が有効ではないかと考えられた。
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