研究課題/領域番号 |
04670425
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
各務 伸一 名古屋大学, 医学部, 講師 (10115545)
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研究分担者 |
山田 正樹 名古屋大学, 医学部, 医員
田中 一馬 名古屋大学, 医学部, 医員
東 泰行 名古屋大学, 医学部, 医員
吉岡 健太郎 名古屋大学, 医学部, 助手 (60201852)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | B型肝炎ウィルス関連抗原 / 細胞障害性Tリンパ球 / マウスモデル / 慢性肝炎 / ウィルス株変異 |
研究概要 |
先ず、マウスモデルを用いてHBV特異的CTL反応について検討した。HBs抗原(S)、HBc抗原(c)、HBe抗原の産生が可能なPreC/C(PC)をそれぞれ発現する組み換えワクシニアウイルス(RVV)を作製し、C3Hマウス(H-2^k)に各のRVVまたは野性株ワクシニアウィルス(WT)を感作した。7日後に脾細胞を採取、in vitro同系マウスtransfectantと共に培養後、effectorとした。L cell(H-2^k)に各のRVVまたはWTを感染させたものをtargetとし、^<51>Cr-release assayを行なった。PCのeffectorとtargetの組合せでcytotoxicityは71%(E/T=12.5)と最も高く、次いでCのeffector/targetで40%を示した。S effector/targetでのcytotoxicityは18%であった。これらのCTL活性は抗マウスCD8とMHCクラスI抗体により阻止され、PCとCとの間には交又反応性を認めた。したがって、HBVの核蛋白(とりわけHBeAg)がCTLの主要な抗原であると考えられた。 次いで、ヒトのPre C/C領域の検討では、慢性肝炎(CH)のe抗原からe抗体へのseroconversion例でC領域に96-183bpの欠損を認め他の例ではpre Cの83番目の変異によりstop codonを生ずる変異株が検出された。pre S/S領域ではCHの2例ともpre S/Sの後半部位に129-189bpの欠損株を認めた。pre C/C、pre S/S領域ともCH例でのアミノ酸の変異率は、無症候性キャリアのそれよりも有意に高く、病態の活動性とウィルス株変異との関連性が示唆された。
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