研究課題/領域番号 |
04670448
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
川原 弘 金沢医科大学, 医学部, 助手 (10177727)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 細胞骨格 / 共焦点レーザー顕微鏡 / 細内カルシウムイオン / 培養伊東細胞 / 運動と収縮 / endothelin-1 / substance P / カルシウムイオノフォア / 細胞内カルシウム |
研究概要 |
伊東細胞はその体積に比して表面積が広く、類洞を輪状に取り囲むような多数の突起を有するなどの特異な形態から、pericyteとしての機能を持ち、その収縮と拡張によって肝類洞の血流の調節に何らかの役割を果たしていると推定される。そこで、強力な血管収縮作用を持つendothelin-1(ET-1)が伊東細胞の運動にどのような影響を及ぼすかを明らかにする目的で、ET-1を培養液に添加した後の伊東細胞の動きをvideotape recorder(VTR)で経時的に録画し、画像解析装置を用いて定量的に分析した。また、伊東細胞の収縮における細胞骨格の変化についてはまったく知られていないので、共焦点レーザー走査顕微鏡を用いて、伊東細胞の収縮過程での細胞骨格の変化を三次元的に観察することとした。ET-1(10 nM)を培養液に添加すると、30分後から培養伊東細胞の収縮が始まり、2時間にわたって次第に強く収縮し、最大収縮率は30%となった。伊東細胞は収縮によって紡錐形となり、その後も収縮状態は持続した。4時間後に、ET-1を含まない培養液に交換すると、収縮していた伊東細胞はゆっくり伸展し、2時間後にはほぼもとの状態に復した。伊東細胞をマイクロチュブルスとアクチン、あるいはデスミンとアクチンの組み合わせで蛍光二重染色を行い、共焦点レーザー走査顕微鏡で観察すると、その収縮に伴う細胞骨格の三次元的な変化が明瞭に観察された。
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