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ライソゾーム系による筋線維の崩壊機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670493
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

熊本 俊秀  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (40134936)

研究分担者 渡辺 進  熊本大学, 医学部附属病院, 医員
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードライソゾーム / カルパイン / カテプシン / autophagic vacuole / rimmed vacuole / 遠位型ミオパチー / クロロキンミオパチー / 筋原線維蛋白分解
研究概要

我々は、ヒトの病的筋線維内にしばしばみられるrimmed vacuole(RV)はautophagic vacuole(AV)であるが、それを多数認める遠位型ミオパチーや眼・咽頭筋ジストロフィーなどの筋疾患における筋の崩壊はライソゾーム系により起こること示唆してきた。本研究では、その筋線維の崩壊機序、とくに筋原線維蛋白がautophgagyを介したライソゾーム系によって分解されるか、若しされるなら、如何なる機序で分解されるかを明かにするため、AVを形成させるクロロキン(CQ)を投与した脱神経処置(神経結紮)ラット筋および遠位型ミオパチー筋を用い検討した。脱神経したCQ投与ラット筋では、非結紮筋に比べ、筋原線維の崩壊と共に、AVが過剰に形成され、カテプシンBなどのライソゾーム・プロテアーゼ活性が亢進した。一方、遠位型ミオパチーではRVが多数みられ、免疫組織学的にカテプシンB,H,Lを含まないautophgosomeとそれを含むautolysosomeに区別された。RVと共にAV内には、電顕的にmembranous structure,mitochondria remnants,glycogen顆粒を認めるものの筋原線維の成分はなく、各種筋原線維蛋白の抗体を用いた光顕および電顕レベルの免疫組織学的検討でもAV内には陽性反応やimmunogoldはみられなかった。一方、カテプシンB,L,Hは、一次ライソゾームやautolysosome内に限局するほか、対照筋に比し細胞質にもより活性がみられた。非ライソゾーム・プロテアーゼであるカルパイン(Ca^<2+>依存性プロテアーゼ)は、RVを有する萎縮線維を中心に活性増強がみられ、しばしばRVの周辺に濃染した。すなわち筋原線維蛋白は細胞膜、mitochondria,glycogenなどとは異なり、AVに取り込まれることなくライソゾーム外へ逸脱したカテプシンあるいはカルパインなどのライソゾームまたは非ライソゾーム・プロテアーゼにより分解される。また、RVを含むAVの過剰形成に脱神経が一因と成り得ることが明かになった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Kumamoto: "Effect of denervation on overdevelopment of chlorguine-induced autophagic vacuoles in skeletal muscles" Muscle & Nerve.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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