研究課題/領域番号 |
04670506
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
川浪 祥子 福岡大学, 医学部, 講師 (70037472)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ニコチン性アセチルコリン受容体 / cobrotoxin / 胸腺 / 脾臓 |
研究概要 |
動物保護に関するワシントン条約のために、ニコチン性アセチルコリン受容体蛋白の分離に必須の蛇毒cobrotoxinが、薬品として購入不可能となり、全国に入手先を探さなければならない事態となっている。従来Sigma(USA)などの薬品会社から購入していた。取扱業者によると、製品は、Sigmaから販売されているが、輸入が日本の税関で禁止されているとの事である。蛇毒を採取するとき、蛇の生命を奪う必要はなく、動物保護の立場と矛盾しないと考えられる。本研究の推進には、十分な量のcobrotoxinが是非必要であり、関係各位の柔軟な対応を願ってやみません。 ある大学の研究室から、やっと分与して頂くことができたcobrotoxinを使って、次の研究を進めている。 1.胸腺から、cobrotoxinを用いた吸着カラムクロマトグラフィーの方法により、ニコチン性アセチルコリン受容体様蛋白を分離し、その生化学的組成を、Western blot法により解析している。胸腺からの分離精製の際に問題となるのは、アセチルコリン受容体のanchor proteinである43kdのpeptideが同時に吸着されてくる事である。従って、ニコチン性のアセチルコリン受容体蛋白を電気えい(Narke Japonica)から、cobrotoxinを用いた同様の吸着カラムクロマトグラフィーにより分離することを試みている。 2.#1で分離した蛋白をFreund's complete adjuvantとともに家兎に免疫し、これらの蛋白に対する抗体を作成し、ヒトおよびラットの脾臓における局在についての免疫組織学的検討を続けている。(顕微鏡および顕微鏡写真撮影装置を使用)。 3.胸腺からより純度の高いアセチルコリン受容体蛋白を得るために、ヒトの重症筋無力症の治療として行われた、胸腺摘出術の際、摘出胸腺の一部を培養し、stromal cellsを分離培養することを試みている。
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