研究課題/領域番号 |
04670534
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
星田 四朗 大阪大学, 医学部, 助手 (80238732)
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研究分担者 |
葛谷 恒彦 大阪大学, 医学部, 助教授 (80150340)
多田 道彦 大阪大学, 医学部, 教授 (90093434)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 再潅流心筋障害 / フリーラジカル / ミエロペルオキシダーゼ / グルタチオン / 白血球 / 心筋障害-再潅流障害 / 心筋梗塞量 / 再癌流心筋障害 / SH化合物 |
研究概要 |
心筋細胞内グルタチオン(GSH)代謝は酸素ラジカル障害に対して酸化-還元反応を介して細胞機能の保持に重要な役割を果たしているが、GSHは細胞膜を透過し難いとされている。グルタチオン前駆物質であるγ-glutamylcysteine ethyl ester(TEI2306)は細胞膜透過性に優れており、細胞内でグルタチオンが合成され抗酸化作用を示す。また、ebselenはグルタチオンペルオキシダーゼ様作用を有しており、抗酸化作用も報告されている。今回、これらの薬剤による心筋障害防止効果を検討した。大冠動脈枝を90分間閉塞-5時間再潅流し、心筋梗塞モデルを作成した。TEI2306(3,10mg/kg,各々n=10)は再潅流直前に静脈内投与し、ebselen(50mg/kg,n=18)は冠動脈閉塞前に経口投与した。心筋二重染色法(エバンスブルー、TTC)により梗塞量を算出し、局所心筋血流量は、カラーマイクロスフェア法により測定した。虚血部並びに非虚血部の心筋GSH含量、ミエロペルオキシダーゼ活性(白血球浸潤度)も同時に計測した。その結果、(1)梗塞量は、対照群に比しTEI群、ebselen群では有意に縮小した。虚血時の局所心筋血流量、血行動態の経時的変化には各群間で差はなかった。(2)虚血心筋では非虚血心筋に比しGSH含量が著明に低下したがTEI群、ebselen群の虚血心筋ではGSH含量の低下が抑制された。(3)虚血心筋のミエロペルオキシダーゼ活性はTEI群、ebselen群で有意に抑制された。以上、細胞内グルタチオン代謝制御剤により心筋虚血-再潅流障害は著明に抑制された。これらの薬剤は、虚血心筋での細胞内GSH含量を保持し細胞保護作用を示すと共に、虚血心筋への白血球浸潤を抑制することにより心筋障害防止効果を示すことが示唆された。
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