研究課題/領域番号 |
04670560
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
西川 俊郎 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (50120019)
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研究分担者 |
安藤 明子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90232090)
川井 三恵 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00234013)
笠島 武 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (30045653)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ナトリウム利尿ペプチド / 乳幼児心疾患 / 心室心筋 / 免疫組織学 / 免疫電顕 / 分子生物学 / 細胞骨格 / 心筋 / 心筋生検標本 / ミラー切片 |
研究概要 |
平成5年度は、乳幼児心筋疾患の心内膜心筋生検標本による心筋組織の超微構造および抗ナトリウム利尿ペプチド(ANPおよびBNP)抗体を用いた免疫電顕的検討、in situ hybridization法によるANP・BNPのmRNAの心筋内における分布の検討、ならびに細胞骨格の変化とナトリウム利尿ペプチド産生との関連についての検討をおこなった。生検心筋組織の電子顕微鏡による観察では、心室心筋の細胞胞体内に直径250-400nmの均一な電子密度の顆粒が認められた。また、postembedding法による免疫電顕をおこなうと、顆粒の部位にANP-金コロイドの集積が確認された。さらに同一顆粒にBNP-金コロイドも同時に集積する像が認められた。ANP・BNPのcDNAprobeを用いたin situ hybridezation法による検討では、両ペプチドのmRNAは心内膜下や線維化周囲の心筋細胞に強く発現がみられ、蛋白レベルの免疫組織染色の結果と一致していた。また、細胞骨格の一つである中間径フィラメントのデスミンについて免疫組織染色をおこなった結果、デスミンが濃染する心筋細胞の分布と、ANP・BNP陽性細胞の分布がほぼ一致し、両者の関連が示唆された。以上の結果から、乳幼児心筋疾患の心室筋におけるANP・BNPの分泌は、心室全体にかかる負荷により調節されるだけでなく、個々の細胞レベルで調節されていると考えられた。
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