研究課題/領域番号 |
04670567
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
池田 正春 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (40078770)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | レニン / プロレニン / プロセシング / 腎臓皮質レニン顆粒 / ズブチリジン / プレセシング |
研究概要 |
最終年度まとめ レニン活性化機構については不明の点が多いが、細胞内でのレニンの活性化(プロセシング)は分泌顆粒(レニン顆粒)が成熟していく過程で分泌顆粒内で生ずる可能性が示唆されている。近年種々のプロホルモンを活性化するプロセシング酵素が酵母や動物、ヒト細胞で確認され、内因性の活性化酵素が同定されつつある。我々は細胞内でのレニン活性化酵素の性状を明かにすることを本研究の目的とした。 ホルモンや酵素などのタン白前駆体プロセシング酵素はいづれもその構造中に共通ドメインとしてSubtilisin様配列を有するためSubtilisin自体がプロレニンをプロセシングするか否かをみる実験を行った。 放射標識[^<35>S]-ヒトプロレニンを基質として用い、分子量43Kのプロレニンが38KのレニンにプロセシングされることをSDS-PAGE電気泳動により確認した。又、ヒト羊水より半精製したプロレニンを用い、ヒトの活性型レニンと特異的に反応するアッセイ系によりプロレニンの活性化を認めた。以上まずヒトプロレニンのSubtilisinによるプロセシングを確認した。 次にヒトのレコンビナントレニンを基質としてレニン顆粒分画がプロセシングするか否かを検討した。 リコンビナントヒトプロレニンを基質としイヌ・レニン顆粒成分とインキュベートしSDS電気泳動を行ないその分子量の変化を調べた。プロレニンは分子量43,000(プロレニン)の単一バンドとして出現した。レニン顆粒成分とインキュベートしたものでは分子量、約38,000(活性型レニン)のバンドの出現を認め、ヒトプロレニンがレニン顆粒成分によるプロセシングを示唆する結果を得た。なおレニン顆粒よりプロレニンプロセシング酵素の分画を試みたが、酵素が不安定なためか活性の失活がみられ性状の同定にまで到らなかった。
|