研究課題/領域番号 |
04670568
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 産医大医療技術短期大学 (1994) 産業医科大学 (1992-1993) |
研究代表者 |
高原 和雄 産医大医療技術短期大学, 助教授 (30163306)
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研究分担者 |
三浦 靖史 産業医科大学, 医療技術短期大学, 助手 (40270095)
藤西 明子 産業医科大学, 医学部, 医員
古村 尚 産業医科大学, 医学部, 医員
河島 隆士 産業医科大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | thromboxane A_2 / smooth muscle cell / platelets / calcium / 平滑筋細胞 / 細胞内Ca^<2+>反応 |
研究概要 |
血管平滑筋細胞のthromboxane A_2(TxA_2)への反応を見るために、血小板での反応をまず検討した。TxA_2のanalogueであるU46619を刺激物質として用い、血小板のCa^<++>反応、凝集能、分泌能を測定し、それらに対するdihydropyridine系のCa拮抗剤nisoldipineの影響を、thrombinにて刺激した場合と比較検討した。Ca^<++>濃度は、FuraIIAMを使用し、excitation 340nmと380nmの比より算出した(emission wave length:510nm)。また、凝集能は透光度法にて測定、分泌能はβ-thromboglobulinおよびplatelet factor4の放出量を測定した。U46619に対するCa^<++>反応、凝集能、分泌能は、すべてnisoldipineにより抑制されたが、thrombinに対する反応はnisoldipineにより抑制されなかった。以上のことより、血小板の外液よりCa^<++>流入経路は、U46619刺激時とthrombin刺激時において異なった経路であることが示唆された。 次に、牛大動脈と牛冠動脈よりの平滑筋をexplant法により培養し、平滑筋細胞のCa^<++>反応を、U46619刺激とthrombin刺激に対して測定した。Ca^<++>濃度測定は、二次元細胞内カルシウム画像解析システム(ARGUS500)にて、FuraIIAMを使用し測定した。U46619に対する反応は、細胞内の部位による差が観察され核の周囲は他の細胞質部位に比べ、約1.5倍強い傾向が見られた。これは特に、冠動脈平滑筋に顕著な傾向を示した。しかし、これは単にbase-lineのCa^<++>濃度の差による可能性は残る。Thrombinに対する反応は、細胞自体の問題もあったと思われるが、全体に弱かった。U46619に対するCa^<++>反応が核の周囲に強い事は、これが単にFuraIIの細胞内分布によるものか、実際にthromboxane A_2に対する細胞内Ca^<++>分泌機構が、核の周囲にあるのかの検討が今後の課題である。
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