研究課題/領域番号 |
04670571
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
松田 尚雄 国立循環器病センター研究所, 循環動態機能部, 室員 (30229489)
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研究分担者 |
宮武 邦夫 国立循環器病センター, 内科心臓部門, 部長
別府 慎太郎 国立循環器病センター研究所, 循環動態機能部, 室長 (40113500)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Endothelium / Perivascular Nerve Stimulation / Endothelin / Nitric Oxide / Eicosanoid / Perivascular Nerve Stimulatioan / Endothelina / Periarterial Nerve Stimulation |
研究概要 |
1.in vitro血管周囲神経刺激モデルを用いた、血管周囲神経-内皮間相互作用に基づく血管平滑筋トーヌス調節機序の検討:平成4年度に作製した、in vitro血管周囲神経刺激(PNS)モデル(単離血管標本に電気的フィールドステイミュレーションを施行し、等尺性張力を計測)を用いて、PNSにより血管周囲自律神経末端より遊離される血管作動因子及びこれに伴って内皮より遊離される同因子間の相互作用を検討した。その結果、モルモット肺・腸骨動脈ではPNSに伴い、内皮より一酸化窒素(NO)が遊離され、これが同組織におけるアドレナリン作動性神経伝達に対し抑制的に作用していること及び肺動脈では知覚性神経ペプチド(カルシトニン遺伝子関連ペプチド・substace P)もPNSにより遊離され、同様の作用を発揮していることを明らかにした。 2.血管周囲神経-内皮間相互作用に基づく血管平滑筋トーヌス調節機序の解析:上記、血管周囲神経-内皮間相互作用の機序につきin vitroにて更に検討し、モルモット肺・腸骨動脈ではノルアドレナリンに対する反応性が内皮除去・NO合成酵素阻害剤により増強することを観察した。即ち、上記のPNSに伴うNO遊離は血管周囲交感神経末端よりのノルアドレナリンが内皮よりのNO遊離に関係していることを示した。また、モルモット肺動脈ではNOを遊離する神経の存在も示した。更に前年度に検討したエンドセリン(ET)-シクロオキシゲナーゼ系エイコサノイド間の相互作用をin vivoにても検討し、モルモットでET静注により惹起される昇圧反応はシクロオキシゲナーゼ系エイコサノイド中でもトロンボキサン産生を介したものであることを示した。培養血管内皮系を用いた、各オ-タコイド間相互作用についてはET適用により上清中のプロスタサイクリン(6-keto-prostagladin F_1α)が増加するという知見を得ているが、現在、他のオ-タコイドについて引続き検討中である。
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