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PCR法を用いた小児再不貧におけるサイトカインレセプター発現異常の解析と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 04670587
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関信州大学

研究代表者

小池 健一  信州大学, 医学部・小児科, 講師 (40143979)

研究分担者 市川 元基  信州大学, 医学部・小児科, 助手 (60223088)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード再生不良性貧血 / in vitroコロニー形成法 / RTーPCR法 / サイトカイン / 骨髄CD34陽性細胞 / 治療予測
研究概要

小児再生不良性貧血(再不貧)に対する新しい治療法として、G-CSFなどのサイトカイン療法が注目されているが、それらの効果は症例間で異なっている。従って、治療前にその反応性を予測することは非常に重要である。
骨髄中に含まれる造血幹細胞はごく少数のため、以下の方法により濃縮した。AIS社の抗CD34抗体をcoatingしたマイクロセレクターによりCD34陽性細胞を分離し、さらにCD2,7,116,19,20,36,56抗体とイムノビーズにより、lineage陽性細胞を除去した細胞分画を得、これを実験に用いた。また通常の血清添加培養に使用する牛胎児血清内にはSCF活性が存在するため、無血清培養にてコロニー形成能を検討した。GーCSF、GuーCSF、IL-3単独では、正常骨髄CD34^+細胞からはほとんどコロニー形成がみられなかったが、SCFを加えることにより明らかなコロニーの形成が認められた。一方、再不貧では正常に比し、明らかにコロニー形成能が低下していた。特に、重症例の多くは種々のサイトカインを組合わせてもコロニー形成はみられず、中等症例でもコロニー形成能は不良であった。また、コロニーサイズも明らかに小さかった。RT-PCR法により、数例の再不貧において、骨髄CD34^+細胞、コロニー構成細胞のサイトカインレセプターmRNAの発現を検討したところ、正常細胞だけでなく、本症でも発現が認められた。これらのことから、本症の造血幹細胞には量的異常だけでなく、質的異常も存在し、その杵序として、サイトカインレセプターの微少系構造異常あるいは刺激伝達系の異常などが示唆された。さらに症例を増やすことにより、サイトカイン治療前の確実な予測法の開発を行なっていきたい。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Koike et al.: "Interferonーgamma inhibits proliferation,but not commitment,of murine granulocyteーmacrophage progenitors" J Cell physiol. 153. 528-533 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] R.Tanaka,K.Koike,et al.: "Stem cell factor enhances proliferation,but not maturatior of murine megakaryocytic progenitors in serumーfree culture" Blood. 80. 1743-1749 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] A.Ishiguro et al.: "Improvement of neutropenia and neutrophil dysfunction by granulocyte colonyーstimulating factor in a patient with glycogen storage disease type Ib" Eur J Pediatr. 152. 18-20 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shiohara,K.Koike,et al.: "Synergism of interferonー and stem cell factor on development of murine hematopoietic progenitors in serumーfree culture" Blood.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] M.Shiohara,K.Koike,et al: "Possible role of SCF as a serum factor:Monoclonal antiーcーkit antibody abrogates ILー6ーdependent colony growth in serumーcontaining culture" Exp Hematol.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nakazawa,K.Koike,et al.: "Beneficial effect of GーCSF in an infant with Pasteurella Multocida brain abscess" Eur J Pediatr.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 小池 健一,中畑 龍俊: "IL-6の研究の進歩" 癌と化学療法社, 1760-1768 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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