研究課題/領域番号 |
04670590
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長嶋 正實 名古屋大学, 医学部, 講師 (80101666)
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研究分担者 |
馬場 礼三 名古屋大学, 医学部, 医員
後藤 雅彦 名古屋大学, 医学部, 医員
辻 明人 名古屋大学, 医学部, 助手 (80207357)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 不整脈 / 先天性心疾患 / 水泳 / 潜水 / 顔面浸水 / 水中心電図 / 小児 / スクリーニング / 先天性心疾患術後 |
研究概要 |
昨年度までに健常児、不整脈児、先天性心疾患症例に対して水中心電図記録をし水中での心拍数変動や新しく出現する不整脈について検討してきた。これらのデータを解析し、同時に行った顔面浸水試験やトレッドミル運動負荷試験のデータと比較検討し水泳の可否、水泳指導のガイドラインを作成することを試しした。 【健康児の指導】水中での健康児の不整脈発現率は50%と著しく高い。散発性の心室期外収縮・上室期外収縮、1度・2度房室ブロックなどの比較的軽微な不整脈が多いが、時に3秒以上の長い心停止を認めることもある。またこの不整脈は潜水中および冷水のほうが出現する頻度が高く、自律神経の影響を受けている。以上より、水温の低い時、健常児でも自律神経失調時には潜水を控える指導が必要である。 【不整脈児の指導】不整脈児は水中での不整脈の発現率(76.7%)はさらに高い。特に心室期外収縮、心室頻拍、高度房室ブロック、完全房室ブロックなどを持つ症例では重篤な不整脈が出現する可能性があるので後述するスクリーニング法を実施して出現する不整脈を予測し、水泳の可否、潜水の可否を決定し、必要に応じて水中心電図記録を行う。 【先天性心疾患術後症例の指導】健常児と比較して、より重症の不整脈が出現することが多い。後述するスクリーニング法により水中で出現する不整脈はほぼ予測できるので水泳前に検査を行うことが薦められ、必要に応じて水中心電図記録を行う。 【重症例のスクリーニング法】潜水中の不整脈は顔面浸水のそれと類似し、特に4℃の冷水による顔面浸水が再現性が高い。水泳中に出現する不整脈は運動誘発性に近いのでトレッドミル運動負荷試験で誘発される不整脈に類似する。以上よりスクリーニング法として顔面浸水試験とトレッドミル運動負荷試験が推奨される。
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