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モデル動物をもちいたメンケス病り中枢神経障害の発生機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04670592
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

山野 恒一  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (20093172)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードメンケス病 / 銅代謝異常症 / 伴性劣性遺伝 / 小脳病理 / ミトコンドリア異常症
研究概要

メンケス病の中枢神経障害の発生機序は神経細胞の遺伝子異常によるのか、それとも銅低値による二次的障害に起因するか不明である。そこでメンケス病のモデル動物であるmacularマウス(日令14日目)のheterozygoteの小脳に注目して神経病理学的検索をおこない以下の結果を得た。
1。hemizygote,heterozygoteの小脳銅含量は正常マウスの24%、62%であった。
2。hemizygote,heterozygoteともPurkinje細胞に異常ミトコンドアリが見られたが、heterozygoteで異常ミトコンドリアを有するPurkinje細胞はモザイク様に配列していなかった。
3。Cytochrome c oxidase活性を組織化学的にみると、Purkinje細胞での活性はhemizygoteで低下していたが、heterozygoteではhemizygoteの正常マウスの中間の活性を示した。しかし、活性低値なPurkinje細胞がモザイク様に配列した所見は見られなかった。
4。ゴルジー染色で観察すると、hemizygoteのPurkinje細胞ではsomal sproute,somal spine,カクタス形成などのメンケス病に特徴的な病変が観察されたが、heterozygoteにはこのような変化は認められなかった。
メンケス病、macularマウスとも伴性劣性遺伝で、hemizygoteで観察された病変が細胞の遺伝子異常に起因する変化であれば、heterozygoteではこれらの病変がモザイク様に認められるはづである。しかし本研究でhemizygoteでのメンケス病に特徴的は病理所見はheterozygoteでモザイクように観察されなかった。このような結果はhemizygoteの病理所見は神経細胞の遺伝子異常によるものではなく、銅低下による二次的原因に起因するものと考えられた。(以上の結果をActa Neuropathologicaに投稿中である。)

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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