研究課題/領域番号 |
04670598
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
清野 佳紀 岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)
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研究分担者 |
井上 勝 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員 (20253023)
久保 俊英 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (50252961)
田中 弘之 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (80231413)
神崎 晋 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (90224873)
小田 慈 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (50160875)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | intact Osteocalcin / propeptide of Pro-osteocalcin / N-terminal osteocalcin / 正常小児 / 下垂体性小人症 / 骨形成 / 骨吸収 / 成長ホルモン / intact osteocalcin / propeptide of pro-osteocalcin / オステオカルシン / プロペプタイド |
研究概要 |
我々は、osteocalcin(OC)のNおよびC末端に対する2抗体を用いたsandwich ELISA法によるintact osteocalcin測定法を開発した。さらに、我々はproosteocalcinのpropeptide部分に対する抗体を作製し、sandwich ELISA法によるpropeptide測定系も開発した。 正常値として5歳から15歳までの小児186名を対象に、血中OCおよびpropeptide値を測定したところ、血中OC値、propeptide値は男女ともに身長の著しい増加の認められる思春期に高値を示した。 また、GH投与に伴う変動を経時的に検討したところ、GH投与1ヵ月でintactosteocalcin(I-OC)、propeptide of proosteocalcin(P-OC)は明らかな上昇を示し、GH投与前1年間の身長増加とI-OC、P-OC値ならびに、GH投与開始1ヵ月目のI-OC、P-OC値と、前与開始1年間の身長増加の間にはそれぞれ正の相関が認められた。N-terminal OC(N-OC)もGH投与に伴い上昇する傾向がみられたが、I-OCやP-OCの上昇に比べて軽度で遅延する傾向がみられた。 上記のごとく、I-OC、P-OCは急激な身長増加を認める思春期や、GH投与に伴い増加を示すことから、ともに骨形成の指標として有用と考えられた。また、GH投与1ヵ月目のI-OC、P-OC値が、GH投与1年間の身長増加を反映したことから、これらpropeptideがGH投与の効果を早期に反映する指標として有用なことが示唆された。一方、N-OCも思春期に高値を示したことから、思春期には骨形成の増大とともに吸収も亢進し、骨の代謝回転そのものが亢進していることが示唆された。
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