研究課題/領域番号 |
04670622
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
中沢 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10075567)
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研究分担者 |
富松 宏文 (冨松 宏文) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90197939)
富田 幸子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40231451)
篠原 徳子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00196403)
中島 弘道 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70217727)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 胎児 / 発生 / 心機能 / カテコラミン / ジギタリス / 胎仔 / ラット / 循環特性 / 心室圧容積ループ / 流入特性 |
研究概要 |
本年度の計画に従って、胎生12日目のラット胎仔において、alpha刺激薬としてnorepinephrine、beta刺激薬としてisoproterenol、速効性のジギタリス剤であるacetylstrophantidine、及び、Ca^<++>注入の血行動態作用を調べた。更に、卵黄嚢動脈を一時的にクランプすることによる圧負荷に対する心室容積特性の変化を調べた。 norepinephrineの注入に対して、心室収縮期圧は変化なく、その+dP/dt、-dP/dtも変化なかった。心搏数はやや増加したが統計的には有意ではなかった。 isoproterenolの注入では、心室収縮期圧は2.3mmHgから2.6mmHgへと上昇した(p<0.05)。その+dP/dtは変化しなかったが、-dP/dtは28%増加した(p<0.05)。この時、臍帯動脈平均血圧は0.07mmHg下降した(p<0.05)。心搏数の変化はなかった。 acetylstrophantidineでは、心室圧は変化なく従って血圧の変化もないと考えられた。心室圧はdP/dtも変化しなかったが、心搏数は7%減少した。。Ca^<++>注入では、心室圧とそのdP/dt、血圧、心搏数はいずれも変化しなかった。次に、卵黄嚢動脈のクランプによる心室圧の5%の上昇では、駆出率が8%低下したが心室拡張末期容積が5%増え一回拍出両を保った。以上より、beta刺激は血行動態作用を有する、ジギタリスは徐脈効果がある、圧負荷には前負荷動員で反応することが示された。しかし、その反応は成熟循環に比べて少ないことが推測された。
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