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神経線維腫症増殖因子に関する基礎的研究と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 04670634
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関群馬大学

研究代表者

石川 治  群馬大学, 医学部・皮膚科, 助教授 (90168188)

研究分担者 林 宏昭  群馬県立医療短期大学, 教授 (50008611)
堀内 龍也  群馬大学, 医学部附属病院・薬剤部, 教授 (90008342)
大西 一徳  群馬大学, 医学部・皮膚科, 講師 (60176948)
研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード神経線維腫症 / 三次元培養 / 線維芽細胞 / 増殖因子 / ムコ多糖 / 細胞増殖因子 / L-ascorbic Acid 2-phosphate / シグナル伝達 / rasGTP蛋白
研究概要

神経線維腫(NF)症では約1/3にNF関連遺伝子の異常が認められるが,残りの2/3の症例については未だ発症に関与する遺伝子は未同定である.我々は患者血清中やNF中にNF由来線維芽細胞様細胞にたいして特異的に増殖活性を有する未知の物質が存在することを報告してきたが,得られる試料に限界があり研究の進捗に支障を来たしていた.ところで,線維芽細胞の培養は通常単層培養で行われる.しかし,線維芽細胞の増殖能や分化能は細胞周囲環境,とくに細胞外マトリックスの影響を受ける.そこで,活性が長期に持続するアスコルビン酸2リン酸添加培養系を導入することによりこの問題を突破した.この培養系で3次元構築をもつ細胞シートが得られ,正常線維芽細胞は生体の真皮と同様のコラーゲンとムコ多糖を産生・蓄積し,組成も真皮のそれに酷似する.NF由来線維芽細胞を三次元培養して得られたシートではヒアルロン酸が,先天性ムコ多糖異常症であるHunter症候群由来線維芽細胞ではデルマタン硫酸が大量に蓄積して表現型が保持されることを確認した.このように,本培養系では細胞が生体内と同様の表現型を保持・発現することが推定され,細胞の増殖および種々の結合組織の代謝を研究するのに優れた培養系であると思われる.
この結果に基づき神経線維腫由来細胞をこの系で培養し,線維腫を模倣した.その結果,線維芽細胞腫より抽出した画分と同じ分画に神経線維腫由来線維芽細胞様細胞に対してのみ増殖活性を示す画分が認められた.
本年度は研究試料不足の問題を解決するために新しい細胞培養方法の開発とその応用の是非に集中した.これらの結果からAsc2‐P添加培養により得られる細胞シートは線維腫と同様の試料として扱っていけることが確認できた.今後,細胞の大量培養を行うことにより十分な分析材料がえれることが期待され,増殖因子の性状を明らかにできるものと思われる.

報告書

(4件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Osamu Ishikawa,et al.: "Disaccharide analysis of dermal fibroblast‐derived glycosaminoglycans in the three dimensional culture." J Dermatol Sci. 8. 203-207 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤まどか,他: "ムコ多糖症II型Hunter症候群の1例" 日皮会誌. 105(掲載予定). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Osamu Ishikawa,et al.: "Disaccharide analysis of dermal fibroblast-derived glycosaminoglycans in the three dimensional culture" J Dermatol Sci. 8. 203-207 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤まどか,他: "ムコ多糖症II型Hunter症候群の1例" 日皮会誌. 105(掲載予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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