研究課題/領域番号 |
04670683
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
福永 仁夫 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00093302)
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研究分担者 |
板谷 道信 川崎医療短期大学, 放射線技術科, 講師 (10123704)
大塚 信昭 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20140519)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 骨塩定量 / Photodensitometry / レーザー光源 / photodensitometry / 骨塩是量 / レーザー光線 / ピン・フォト・ダイオード |
研究概要 |
骨塩定量は、退行期骨粗鬆症をはじめ代謝性骨疾患の診断や経過観察に有用な情報をもたらす。現在、X線を線源としたDXA法が最も優れた基本性能を有する骨塩定量法として認知されているが、DXA装置は高価であり、本邦での普及も300台程度といわれる。MD法は、DXA法に比して信頼性がやや劣るが、集団検診も可能な方法である。しかし、データ処理に時間がかかることや、解析装置をもたない多くの施設ではその処理を専門家に依頼するため、データ取得に即時性がない欠点が指摘されている。本研究では、MD法の欠点を克服するために、処理装置として光源にレーザーを、受光部にピンダイオードを使用した簡便でかつ高速処理が可能であり、しかも実地医家にも購入が可能な処理装置の開発を試みた。 レーザー光源としてヘリウム・ネオン管出力0.95mW、波長0.6328μmを、フィルム駆動部には高速スキャンが可能である市販のXYディジタルブロックを、受光部には高感度・超高速ピンフォトダイオードを使用した。フィルムのスキャン制御はマイクロコンピュータとパラレルインターフェース経由で行い、透過光の濃度計算処理は受光部の信号を分解能14bit、最大サンプリングレート51.2kHzのADコンバータを経由して行った。フィルムスキャンの条件は、受光部のスリット径を300μm、フィルムの最小移動距離は100μmに固定した。その他のパラメータも一定の関係で決定されることが確認された。本システムでは、フィルム上の任意の測定点での濃度測定および矩形領域での濃度測定を行うことが可能であった。 予備的な検討結果では、本装置で得られた骨重に関する指標は従来の解析法によるそれと相関係数0.9以上の良好な相関が示され、十分実用に耐えうることが示唆された。
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