研究課題/領域番号 |
04670726
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
邑山 洋一 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60126258)
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研究分担者 |
三島 好雄 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00010158)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | EGF / cAMP / P^<53>癌抑制遺伝子 / ras / fos / Apoptosis / Signal Transduction / 抗腫瘍効果 / ras癌遺伝子 / PCNA / EGFレセプター / 癌遺伝子 / 分子生物学 |
研究概要 |
ヌードマウス移植ヒト腫瘍、乳癌、食道癌、胃癌、大腸癌について、高濃度EGFの抗腫瘍効果が濃度依存性に認められた。 この作用機序をmolecular Cell Biologyのレべルで研究した結果、以下のいくつかの発見がありその作用機序の概略が判明した。又これらの研究を通して、EGFの新しい情報伝達系を発見した。 発見その1:大量のFGF投与により細胞はEGFレセプターを大量生産するが、EGFを結合する機能は著しく低下している事。 発見その2:その結果、細胞内cAMPの合成低下が生じる事。 発見その3:細胞内cAMPに反応性にP^<53>遺伝子の発現が増加する事。 発見その4:wild type P^<53>はanti-rasとして作用しras及びfos遺伝子の発現も低下する事。 発見その5:P^<53> geneのcodon181、c→Tへの変異はwild type phenotypeである事。 発見その6:高濃度EGFはP^<53>依存性のApoptosisを誘導する事。 発見その7:TGF-eはP^<53>を通してCell Cycleを調整する事。 以上の事がらから、EGFの抗腫瘍効果のメカニズムは以下の如くなる。 EGFレセプターの機能万全→cAMP合成阻害→P^<53>発現増加→(1)P^<53>依存性 Apoptosis→(2)ras及びfos発現低下。 又、EGFの新しいSignal TransductionとしてEGF→cAMP→P^<53>→BAX.or bcl-2等Apoptosis関連遺伝子、が見い出された。
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